【佐藤ジョアナ玲子のアマゾン旅】アマゾン川流域に暮らす人々の優しさに救われる
「ティルンタン」という小さな町へ上陸
そんなこんなで、ペケペケ号をおじさんの舟で引っ張ってもらって到着した町の名前はティルンタン。可愛らしい響きと、可愛らしいサイズ感。つまりかなり、小さな町。グーグルマップで検索してもストリートビューは出てこないので、ある意味これは貴重な写真かも。
アマゾンの青空修理工場の実力は?
ペケペケ号の故障個所、スクリューとそれをエンジンに繋ぐ棒を買いに来たのですが、残念ながら小さな町では新品を扱うお店はなく、中古部品で使えそうなものを探して取り付けてもらうことになりました。臨時の青空修理工場の開店です。 ところでその替えの棒、よく見ると、いやよく見なくても錆だらけだし、スクリューも元々ついていたものより少し大きさが違うような。そもそも、新品ですら壊れたのに、こんなボロボロのものと付け替えても、どれだけ持ちこたえてくれるのか不安です。いや、こうやって錆びるまで使われていた棒ということは、現役時代は丈夫な棒だったという証拠に違いない。きっとそうだ。と、ポジティブ解釈で前に進むしかありません。 スクリューを修理して、再び船外機をペケペケ鳴らすことができたペケペケ号。スクリューが回り始めれば快調です! ふたりとも日焼けして、肌の色がアマゾン川の色と同じトーンになってきました。これがアマゾンに染まるってことなのかな(次回へ続く)。 私が書きました! 建築学生 佐藤ジョアナ玲子 フォールディングカヤックで世界を旅する元剥製師。著書『ホームレス女子大生川を下る』(報知新聞社刊)で、第七回斎藤茂太賞を受賞。中日新聞の教育コラム「EYES」に連載。ニュージーランドとアメリカでの生活を経て、現在はハンガリーで廃材から建てた家に住みながら建築大学に通っている。
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