【毎日書評】そのコンタクト、毎日のパフォーマンスにちゃんと役立ってる?
「勝負カラコン」のビジネス効果
カラーコンタクトレンズ(カラコン)は、手軽に装着でき、しかも一瞬にして目元の印象を変えることができる便利なアイテム。おしゃれな雰囲気を生み出すことができますし、がんばってメイクするよりも簡単にイメージアップが図れるため、圧倒的に女性ユーザーからの人気が高くもあります。 しかしファッションとして楽しめるだけでなく、カラコンには老若男女問わず、多彩な活用方法があるのだとか。目力がアップするだけでなく、顔全体の印象が明るくなるというのです。だとすれば、そこにはビジネス効果も期待できるはず。 人相学では、黒目が大きい人は感性が豊かで、周囲の人への気配りができ、物事を広い視野でとらえることができるとされているそうです。 デキる自分を自己演出するという意味でも、ここ一番のカラコンは理にかなっているというわけです。(148ページより) 大事なプレゼンなどの大切な場面で、勝負服のように利用すれば、自信が生まれて精神も安定するということ。そのため著者は、自分のための「勝負カラコン」を持っておくことを勧めているのです。 でも実際のところ、どのようなカラコンを選べばいいのでしょうか? この問いに対して著者は、「ビジネスシーンにおいて間違いないのは、いまのトレンドである、“まるで裸眼のように見せながら、自然に目元の印象を高めてくれるナチュラルなタイプのもの”がいい」と述べています。 ブラウン系またはブラック系で色素が薄く、着色部分の直径が小さめのものがよいでしょう。 加えて、色・サイズともに重要なのがフチのデザインです。 フチが外側にいくほど薄くなっていく「ぼかしフチ」やフチが入っていない「フチなし」を選べば、瞳になじんでナチュラルに見せることができますよ。(150ページより) また、髪の毛、眉毛、アイラインと瞳の色を合わせるのもはずさないカラコンの選び方といえます。 「白目:黒目:白目=1:2:1が瞳の黄金比率」なんてよくいわれていますが、気にしなくて大丈夫です。 それより、目の大きさや形、瞳の色などによって、同じカラコンをつけても見え方や発色に違いが出るので、理想のイメージにぴったりなものが見つかるまでいろいろ試してみてください。(150~151ページより) たしかにナチュラル系のカラコンなら、自然に顔の印象をよくできることでしょう。なお注目すべきは、この点についての著者の検証結果です。以前、自社で扱うカラコンを40代男性に1カ月ほど装着してもらったところ、ほとんど気づかれなかったというのです。 「あまりにも気づかれず、少し寂しい気持ちもありますが、目力がアップした自分を鏡で見て自信を持てたので、商談やコンペティションのときには、いつもよりエネルギッシュにプレゼンすることができました」とうれしそうに話してくれました。(152ページより) 気づかれない程度の自然さであるなら、たしかにビジネスに活用してみる価値はあるのではないでしょうか?(146ページより) 「コンタクトマニア」を自称するだけあって、著者のアプローチはとても魅力的。毎日使うものであるだけに、本書を通じてコンタクトへの関心を高めてみれば、思いがけない効果があるかもしれません。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: アスコム
印南敦史