【毎日書評】そのコンタクト、毎日のパフォーマンスにちゃんと役立ってる?
コンタクトレンズを毎日使っているという方も多いでしょうが、そうはいってもコンタクトについて詳しく知る人は意外と少ない──。『いつも使っているコンタクトレンズのことを、あなたはほとんど知らないかもしれない』(吉田忠史 著、 河内 敏 監修、アスコム)の著者はそう指摘しています。 コンタクトレンズECサイト「レンズアップル」を運営し、「日本一コンタクトを愛し 日本一コンタクトを売りたい男」を自称する人物。 自分に合ったコンタクトを選ぶこと、 コンタクトの正しい使い方を知ることは、 人間の臓器で唯一むき出しになっていて とても傷つきやすい「目」を守ることにつながります。 「目」を守ることは、 色鮮やかな人生を守ることに つながります。 (「はじめに」より) たしかに、毎日使うものであるだけに、コンタクトへの関心はとかく薄れてしまいがち。しかし、扱いがぞんざいになってしまうと、やがてなんらかの弊害が生じたとしても不思議ではありません。いいかえれば、正しい知識を持っていることは、見え方にも大きく関わってくるわけです。 そこで本書において著者は眼科医の監修のもと、コンタクトのいい点だけではなく、欠点をも踏まえたうえで、コンタクトを正しく使うための基礎的な知識を明らかにしているのです。 きょうはPart 4「コンタクトとパフォーマンスの関係」のなかから、ビジネスにも関連する興味深いトピックスを抜き出してみたいと思います。
「見え方」で仕事のパフォーマンスは変わる?
たとえば、いまこの文章を読んで情報を得ようとするときでも、パソコンの画面を見ながらキーボードを叩いたり、メモをとったり、情報をアウトプットするときでも──つまりは仕事をするうえで、目はとても大きな役割を果たしています。 だからこそ著者は、日々の生活をよりよいものにしてもらうため、コンタクトを通して「見える」をサポートしたいと考えているのだそうです。 目から入ってくる情報は、脳に伝達されて処理されます。 この処理は、情報を記憶に結び付けるための基盤となります。 そのため、よく見えるということは、視覚情報を正確に処理し、記憶形成に役立つ可能性があります。 ちなみに、視力のよい人はそうでない人に比べて認知機能が高いというデータもあるそうです。(144~145ページより) また、いわゆる眼精疲労も作業効率に影響を与えているもの。事実、「夕方になると目がかすんできて、資料を読んでいても情報が頭に入ってこない、集中力が続かない」といった経験をお持ちの方も少なくはないでしょう。 ちなみにコンタクトの度数が強すぎると、眼精疲労は必要以上にたまってしまうようです。そういう意味でも、よく見えるコンタクト、自分の視力にピッタリとしたコンタクトを選ぶことは、仕事のパフォーマンスを上げることに大きく役立つわけです。(144ページより)