資さんうどん通が「うどんの前」に真っ先に食べるメニューとは?
すかいらーくが北九州のソウルフード「資さんうどん」を買収しました。1月には東京・両国に新店舗がオープンします。関東は丸亀製麺やはなまるうどんなどの人気チェーン店が集結するうどん激戦区です。北九州のローカルフードは通用するのでしょうか?実は、すかいらーくが全国進出を確信できた「資さんうどんにしかない強み」があるのです。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博) 【画像】資さんうどん通が「うどんの前」に真っ先に食べる驚きのメニュー ● すかいらーくが買収 北九州のソウルフード「資さんうどん」とは? 北九州のソウルフードとして知られ、これまで西日本でしか食べることができなかった「資(すけ)さんうどん」が、この12月に関東初の店舗として八千代店を開店します。次いで来年1月には都内に両国店を開きます。資さんうどんがいよいよ関東に上陸するのです。 この背景にある事情は、資さんうどんをすかいらーくが買収したからです。ただしその理由はなかなか興味深いものでした。 単に資さんうどんの業績がいいというだけが理由ではありません。すかいらーくグループのトップが、資さんうどんは全国展開できると確信しているからだというのです。 なぜ北九州のローカルフードが全国に通用するのか?そしてそもそも資さんうどんとは何なのか?解説してみたいと思います。
● うどんとおでんに〆は「ぼた餅」 かつメニューやカレーも豊富 関東でうどんのチェーン店といえば最近は真っ先に頭に浮かぶのが丸亀製麺(※)で、その次がはなまるうどんという状況でしょう。どちらもうどん県として知られる香川県の食し方をルーツとする全国チェーンです。(※丸亀製麺の発祥の地は兵庫県加古川市) 一方の資さんうどんは北九州発祥というだけあって、丸亀製麺などから関東の人間がイメージするうどんと比較するとメニューには独特なものがあります。 お店が推奨する基本的な食べ方としては、まずうどんメニューを注文します。つぎにうどんが来るまでの間におでんを注文して、先におでんを食べ始めます。 やがてうどんが到着するので心して食べます。その際にはテーブルに置いてあるとろろ昆布と天かすは入れ放題です。そして〆にぼた餅を注文して完食です。 さらにメニューに関して言えばうどんが主力ですが、それと同じぐらいかつ丼などのかつメニューと、カレーメニューも主力です。ですからカツカレーを注文して、おでんを食べて、ぼた餅で〆ても大丈夫です。 もうひとつ資さんうどんが丸亀製麺と違うところは、店舗フォーマットで、基本的にはロードサイドのファミレスぐらいの大箱の店舗が基本です。 このように他県の人間から見ればやや独自感が強すぎるローカルのソウルフードというのが資さんうどんなのですが、それをなぜ、すかいらーくは全国展開できると自信を持っているのでしょう?