屋根もガラスもない!メルセデス最高級ブランド初のスポーツカー『ピュアスピード』[詳細画像]
メルセデス・ベンツは2024年12月8日、新ラグジュアリーブランド「Mythos(ミトス)」シリーズの第1弾として、メルセデスAMG『ピュアスピード』をF1アブダビGPで世界初公開した。限定250台のみの生産となる。
◆伝説のレーシングカーをオマージュ、モータースポーツの血脈
AMGピュアスピードは、屋根やフロントガラスを持たない完全にオープンな2シーターのパフォーマンスカーであり、ドライバーと同乗者に直接的なドライビング体験を提供する。デザインは「330SLR」といった伝説的なレーシングカーにインスパイアされ、低いシルエットと長いボンネット、シャークノーズが特徴的だ。
ルマンレッドからAMGパターンのグラファイトグレーへのカラーグラデーションは、1924年のタルガ・フローリオで優勝したメルセデス車のカラーリングをイメージしている。
◆ミトスを名乗るにふさわしい、F1を始めとした最新鋭の空力技術
このモデルは、ハイパーカーであるメルセデスAMG『ONE』に触発されたデザインを持ち、空力性能を追求した設計が施されている。フロントガラスとルーフを持たない構造のため、各所に透明なパーツやカーボンでエアロパーツが搭載されている。
21インチの鍛造アルミホイールやカーボンファイバー製のエアロパーツがその一例である。リアホールのカバーは大部分が覆われており、空力性能が高く、フロントホイールのカバーは覆う部分をリアに比べて減らすことで冷却性能を上げている。
また、Aピラーではなく、F1と同じくHALOシステムを採用し、安全性にも配慮されている。これは、万が一の事故時にドライバーの頭部を保護するもので、頑丈な鋼管で、車両の後方で二股に分かれて強固なブラケットでしっかりと取り付けられている。
また、専用に設計・製造されたエアロダイナミクスに基づいてデザインされたヘルメットが2つ設定されている。これらは車両と同じカラーで、インターコムの通信システムを備えている。ドライバーと助手席の人は高速走行中でも明瞭にコミュニケーションをとることができるほか、スマートフォンとの接続も可能で、外部の人と電話をしたり、ヘルメット内のスピーカーから音楽を聴いたりすることもできる。