スポーツネイキッドの王道か「7kg」の軽さか? 100万円で買える大型バイク、スズキ『SV650』とホンダ『CL500』を乗り比べてみた
2気筒エンジンを搭載したミドルクラスのスポーツバイク、スズキ『SV650』とホンダ『CL500』に試乗し、その軽やかな走りを堪能した。それぞれのモデルにはどんなよさがあり、なにが違うのだろうか。
◆100万円以下で手に入れられる大型2車種
たとえばもし、「乗り出し価格は100万円以下に抑えたい」、「エンジンは鼓動感のある2気筒が好み」、「スーパースポーツ系やストリートファイター系よりもオーソドックスなデザインがいい」といった条件でロードスポーツを見渡した時、そこに当てはまる大型二輪が、スズキSV650とホンダCL500だ。
これ以外となると、国産ならSV650の兄弟モデルである『SV650X』くらいしかない。先の条件は、かなり現実的かつ需要がありそうなものながら、実際の選択肢は案外少なく、貴重な存在なのだ。
SV650とCL500は、いずれも心地いいエンジンフィーリングとリラックスしたライディングポジションを持ち、日常的な使い方から郊外のツーリングまで幅広くカバー。エントリーユーザーが選ぶ最初のビッグバイクとしても、ダウンサイジングを考えるベテランの次の一台としても、もちろんその中間に位置する多くのライダーにとっても薦められる2台だ。
下記は、主なスペックの違いである。
・エンジン:Vツイン/パラレルツイン ・排気量:645cc/471cc ・最高出力:72ps/8500rpm/46ps/8500rpm ・最大トルク:6.4kgf・m/6800rpm/4.4kgf・m/6250rpm ・車重:199kg/192kg ・シート高:785mm/790mm ・全幅:760mm/830mm ・価格:80万3000円/86万3500円
ご覧の通り、排気量にはかなり差がある。したがって、最高出力も大きく異なるわけだが、低中回転域の吹け上がりとレスポンスはCL500の方が軽やかで、交通の流れをスイスイとリード。アップライトな上体姿勢のおかげもあって、気負うことなく走らせることができる。