シューレース苦手派、繊細フィット派のためのBOA搭載シューズ6選|PONCHOギア深堀りREVIEW
Check 2:アッパーの作りの違いでフィット感はどれくらい変わる?
紐靴のミッドカットなどのシューズは、靴紐を締めて足首を固定する仕様。でも最近はテント泊でも12~13kg程度の装備が可能。そうなるとがっちりしたアッパー素材で固定して動きを制限するよりも、シューズと足との一体化によって安定感が出て、かつ動きやすいシューズのほうが身体の負担が軽くなると筆者は考えている。今回紹介している6足は、まさにそんなシューズだ。一体感を生むBOAは、紐靴同様にレースを配した従来型BOAと、複数本のパネルで甲を包むBOAパフォームフィット・ラップ構造がある。後者がフィット感は高いが、登山使用なら好みで選んで問題ないレベルだ。
Check 3:BOAの数は1個or2個のどちらがより快適?
BOAパフォームフィット・ラップには、ダイヤルが1個の仕様と2個の仕様とがある。2ダイヤルは、中足部に配されたベルトのフィット感を細かく変更でき、パーソナルフィットを提供する。1ダイヤルは均一な締め込み、フィット感を出せる仕様。2ダイヤルを採用するスポルティバとアルトラは、長距離のトレイルランニングレースでの快適性を求め、身体と自然のさまざまな変化に対応することを可能にしている。だから、どちらが快適かと問われれば「2ダイヤル」だ。しかし8時間、長くても15kmほどの登山で使用するのであれば、1ダイヤルの性能でも十分だろう。
Check 4:レースの素材にも注目!
BOAは、搭載されるシューズの目的に応じて、ダイヤルやレースを数種類用意している。主にローカットシューズ向けに設計されたLシリーズ6世代目のL6、緩み調節可能なLi2があり、シビアなシーンにも対応する。またモンベルには今回唯一、CSレースという金属製のレースが採用されている。それ以外はTXレース、つまりテキスタイル=繊維素材のレースだ。その使い分けは、主にアッパーの素材によるという。