シューレース苦手派、繊細フィット派のためのBOA搭載シューズ6選|PONCHOギア深堀りREVIEW
3つのポイント
BOAを知るための3つのポイント。
Point 1:BOAフィットシステムとは?
シューズに装備されたダイヤルを回してレースを締め込むシステム。ダイヤル操作でフィット感を自在に、そして微細に調節可能なので手間要らず。中足部をホールドし、カカトはカップにぴったり収まり、足指を使え、パフォーマンスアップが可能。さまざまなスポーツに対応したプラットフォームがある。
Point 2:締める、緩めるがグローブを装着したままでも簡単
真夏以外、山は気温が低く、グローブを装着する機会が多い。その際、薄手のインナーグローブであっても、慣れていないと靴紐を結ぶのは難しい。でもBOAならダイヤル式なので、オーバーグローブでも締め込み、フィット調節が可能だ!
Point 3:保証制度と交換パーツが用意されている
BOAの耐久性を心配する人も多いが、シューズの耐久年数以上の耐久性を備えている。また交換パーツを使えば、簡単に自分で交換も可能。さらにライフタイム保証も備え、シューズの寿命期間の保証がされ安心だ。
PICK UP
今回紹介するシューズで使われているBOAの種類。
L6 ダイヤル
【搭載モデル:モンベル/スポルティバ/メレル/アルトラ】。 軽量トレッキングシューズ、トレイルランニングシューズに多く採用される。ダイヤルを押してロック、回して締め込み、引き上げてリリース。ダイヤル操作で緩めることはできないが、不便さはない。
Li2 ダイヤル
【搭載モデル:マムート/スカルパ】。 LシリーズのBOAに、ダイヤルを締め込む方向とは逆回転させることで、レースの締め込み具合を少しずつ緩める機能を装備。軽さと操作性のよさだけでなく、より正確で微妙なフィット感がほしいシビアなシーン、ユーザーに対応する。
レビュー
5つの項目でチェック。
Check 1:履き口とフィット感を比べてみる
BOA搭載シューズと紐靴のトレッキングシューズ、トレイルランニングシューズとの大きな違いは、履き口とアッパーのフィット感だ。紐靴の場合は履き口のパッドの量や配置、タンの構造、アキレス腱周辺の形状、そして靴紐の取り回し方、靴紐を通すアイレットやフックの素材や形状によって、シューズごとにフィット感の差があった。しかしBOA搭載シューズは、どれも足とシューズの一体感がある。ヒールカップにカカトがしっかりと収まり、ローカットシューズであっても足首の安定感がある。とはいえアッパーの素材などでフィットの感覚に違いはあるので、下を参考にしてみてほしい。 <■モンベル> 今回唯一のミッドカット。ゆえに甲から甲の上部=足首が曲がる付近まで左右から包み込まれる。緩みがなくカチッとしている。 <■マムート> ローカットに長めのゲイターを装着した仕様。BOAは複数のパネルで甲を包み、ゲイターが足首をサポート。安心感を生んでいる。 <■スポルティバ> 2ダイヤル式BOAの微調整できるフィット感がよく、軽やか。履き口の短いゲイターが、意外や足首をサポートしてくれている印象。 <■スカルパ> BOAパフォームフィット・ラップの2本のパネルに加え、履き口のフィット感を出す仕様。足首からはじまる靴との一体感は随一。 <■メレル> 従来の紐靴同様にレースが配されたBOAながら、フィット感は十分。履き口のパッド量が多く、ふんわりとした履き心地がいい。 <■アルトラ> 2ダイヤル式BOAでフィット感の調整は自在! 足先のワイドさと軽量化のための薄いアッパー素材の裸足感覚は、慣れが必要かも。