旭化成ファーマ、アバナードの支援で「市民開発」を推進
旭化成ファーマは、アバナードの時間課金制の伴走型支援サービス「Avanade Flexible Support」を活用し、社員によるアプリケーション開発と業務改革を促進する「市民開発」を実践している。アバナードが発表した。 アバナードは、Microsoftのテクノロジーエキスパートとして、人とテクノロジーの可能性を引き出すAIソリューションを提供していると述べる。旭化成ファーマは、旭化成グループの事業会社で医療用医薬品、診断薬用酵素、診断薬の製造・販売などを手がける。 アバナードは、Avanade Flexible Supportを提供して、ローコード/ノーコード開発プラットフォーム「Microsoft Power Platform」のトレーニング(初級/中級)と個別相談会を開催した。基礎トレーニングから実際の現場での課題解決を目指したアプリ作成までを1クール(3カ月)とした支援活動を2023年2~12月の3クールで実施している。旭化成ファーマは、複数部門から約40人が通常業務と並行して受講。教育コンテンツは、初級者向けにはアバナードがあらかじめ用意したものを利用し、中級者向けには両社で協議しながら一から作成したという。 こうしたトレーニングにより、電話連絡アプリをはじめ業務効率化につながるアプリが開発されたとのこと。電話連絡アプリは、電話を受けた人が該当する資材を入力登録すると、営業担当者にメールが自動送信され、対応履歴やステータス管理ができる。実際に現場で利用され、最大1200時間程度の工数削減効果があったという。 また、市民開発の担い手の育成やノウハウの蓄積が進み、グループ全体の市民開発に関する能力の底上げが実現したという。旭化成ファーマは、アバナードのトレーニング提案を「課題に沿った柔軟な提案であり、最もコンサルティングの要素を備えている」と高く評価し、パートナーに選定した。