フェラーリ プロサングエに乗って500kmの快適な長旅へ【前編】
かつてのヨーロッパの貴族達が様々な地域の文化に触れながら移動をする大規模な旅行、「グランドツアー」。そんな贅沢な旅が日本で開催され、参加してまいりました! 旅の相棒は……フェラーリ初の4ドア4シーターを搭載したモデル『プロサングエ』です!
とある日、フェラーリから一通のメールが。「加藤様、お世話になっております。フェラーリ プロサングエに乗って、日本各地の伝統と革新に触れる約500kmのツアーに参加しませんか。」と。ご、ごひゃくきろ!? フェラーリ史上最も広いキャビンスペースを持つ一台とはいえ、V12を搭載した“じゃじゃ馬”に乗って500kmはさすがにキツそう…… と、思い一度はためらいました。が、中々広報車が手配できないプロサングエに乗れる機会は滅多にないので、参加を決意。しかし、終わった頃には参加を躊躇していたことも忘れるくらい快適な500kmの旅でした。そんなツアーの様子を前編と後編に分けてお届けします!
初日は、京都から奥琵琶湖を通過し金沢を目指すルート。スタート地点の京都では伝統工芸品や日本の文化に触れ、京都の街並みを堪能しながら奥琵琶湖へと出発。信号が多く道幅もそこまで広くはない京都の道ですが、低速域でもステアリングの重さや足回りの硬さをあまり感じず、街乗りでもストレスなくドライブすることができました。 余談ですが、フェラーリってイタリアのクルマなのに、なんでこんなにも日本の街並みと相性が良いんですかね~。ついつい京都の街並みを背景にプロサングエの写真を撮ってしまい、僕のフォルダはプロサングエでいっぱいに。
そして、京都を抜けてワイディングが気持ちいい奥琵琶湖方面へと足を進めていたのですが、ここで大きな衝撃が。それは、クルマの大きさをまったく感じさせないサスペンションです。 このサイズのクルマでワインディングをする際はステアリングを、右に左に「よいしょ!」と回す必要があるのですが、「こんなに頭入ってくの!?」と衝撃を受けるほどの小回りの効きに驚きを隠せませんでした。まるで、コンパクトスポーツカーに乗っているような感覚に陥り、ついついアクセルに力が。 カーボンセラミックブレーキが搭載されているので、高速域からの減速もスムーズで「え~、この大きさでワインディングも楽しいの~!」と予期せぬうれしい裏切りをされました。