【40代、50代・どうする?眼瞼下垂⑦/眼瞼下垂手術の体験レポート】後編~眼瞼下垂手術の意外な気づき。手術、術後の経過、回復を早めるポイントとは?
手術中も術後も、まったく痛みがないことに驚き!
呼ばれて治療室に入り、リクライニングの施術チェアに座ると、もう笑気麻酔+局所麻酔が始まる。まぶたへの麻酔注射は、思いのほか痛かった! とはいえ、麻酔の針がとても細いのでチクッとほんの一瞬。そんな麻酔だけで、術中はまったく痛みなし。顕微鏡下での高周波メスのためか、皮膚を切開していることもわからない。血が出ているかどうかすらわからないのだ。 手術の最中、鏡を渡されて「あとはもう縫うだけ。今こんな感じです」と確認された。縫合する前、必ずこのように確認してもらうそうだ。筆者場合、いつもおでこの筋肉を使って目を開けていたため、無意識に勢いよくまぶたを開けてしまったようだ!
その後、先生の声からして「今、縫っているのかも」と想像できたが、縫う感触すらない。術後に縫合糸を見せてもらうと、ほとんど目には見えない細~い糸! まさにミクロの世界だ。 そんなこんなで手術は35~40分ほどで終了。 高田先生は、手術時間は「両目で約30分」と決めているそう。手術時間が短いということは、使用する麻酔量が少なくてすむ。麻酔による組織の膨らみが抑えられ、炎症反応による腫れも少なく、組織の変形が最小限に抑えられるのがメリット。手術時間が長いほど出血量も多くなり、内出血により組織が膨らむことが多いのだそうだ。 麻酔が切れたら痛いのだろうと思っていたら、なんと「麻酔は30分で切れてますよ」と言われた。つまり、術後はすでに麻酔が切れている。にもかかわらず、痛みも何も感じないのだ(これは夜になっても翌日になっても同じだった)。
あとはガーゼを当ててテープを貼られ、処方箋をもらって帰るのみ。 薬は5日分の抗生物質、1日分の痛み止め(痛みはなくても腫れ止めのつもりで飲むようにとのこと)、2週間分のタリビッド眼軟膏(まぶた用の塗り薬)、同じくトランサミン錠(女子にうれしいトラネキサム酸/傷の治りを早くする目的)。 これらに加え、まぶたを冷やすアイマスク的なもの(中に保冷剤が入っている)も。とにかく「暇さえあればまぶたを冷やし続けてください」とのことだった。