壮行会で意気込みを語った国学院大・前田監督

　来年1月2、3日に行われる第101回東京箱根間往復大学駅伝競走（箱根駅伝）を前に、大学駅伝3冠を目指す国学院大の前田康弘監督（46）が〝復路勝負〟の考えを明かした。 【写真】国学院大のエース・平林清澄 　箱根初優勝に向けて同大の壮行会が13日、都内の渋谷キャンパスで行われた。2月の大阪マラソンで、初マラソン日本最高記録で優勝した主将の平林清澄（4年）がチームの大黒柱。10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝を制し、史上6校目の3冠を目指す。 　前田監督は「（箱根で）勝つために、往路から逃げるのは簡単なことではない。どこか復路の中で仕留めにいくのを考えたプランニングをしないと、勝ちのストーリーにはならないと思う。多少リスクを負ってでも（主力を）復路に置くのか、往路の流れを大事にしながら混戦に持っていって勝負をかけるのか。まだ本番まで3週間あるので、選手たちのコンディションを見て、その2択で決めていく」と選手起用の方針を語った。 　その上で「（オーダーの）プランは何パターンかあるので。復路重視のオーダーなら、2分差だったら（首位と）逆転できるかもしれない。（主力を）1枚往路の方に回すとなると（5区終了時に首位との差が）1分半を切っていないと」と見通しを明かした。 　初優勝での3冠達成へ、指揮官は「箱根駅伝を総合優勝するつもりでこの1年間やってきた。それが有言実行できるように、選手、スタッフたちと一緒に戦いたい」と力を込めた。