イスラエル空爆で4人死亡、WHOトップいる空港にも攻撃 イエメン
(CNN) イスラエル軍は26日、イエメンの首都サヌアや西部ホデイダを攻撃した。同国の反政府武装組織フーシが運営するテレビ局は一連の攻撃で少なくとも4人が死亡したと伝えた。 フーシ傘下のテレビ局アルマシラが報じたところによると、サヌア国際空港への攻撃で3人が死亡、16人が負傷した。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長によると、自身を含めWHOの職員らが飛行機に搭乗しようとしていたところに攻撃があったという。職員らにけがはなかった。一行は拘束されている国連職員の解放の交渉と、健康・人道状況の調査で同国を訪れていた。 アルマシラによると、ホデイダへの攻撃では少なくとも1人が死亡、3人が行方不明になっており、現場では救助・捜索活動が続けられている。 イスラエル軍は26日、フーシが所有する「軍事目標」を攻撃したと明らかにした。攻撃したのはサヌア国際空港、へジャズとラス・カナティブの発電所にある施設で、いずれもフーシが軍事活動に使用しているという。またホデイダなど西岸の港湾3カ所の「軍事インフラ」も攻撃したとしている。CNNは同軍の主張を独自に確認できていない。 イスラエルのネタニヤフ首相は同日、イエメンへの攻撃は「任務が完了するまで」継続するとの考えを表明した。 フーシはここ数カ月、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエル軍の攻撃への対抗措置として、イスラエル領内に向けてミサイルを発射している。直近では先週、イスラエル第二の都市テルアビブにイエメンから飛翔体が発射され、少なくとも16人が負傷した。 イスラエル軍は、イスラム組織ハマスによる昨年10月7日の奇襲をきっかけにガザへの攻撃を開始して以降、イエメンを繰り返し空爆している。