【受験必勝法】「配点÷試験時間」で変わる! 合格者だけが知る時間配分のコツ
「あと1点足りなくて不合格……」。そんな経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。『5科目50年分10000問を分析した東大生のテストテクニック大全』(ダイヤモンド社)の著者、西岡壱誠氏によると、テストには「あと1点を取るためのコツ」があると言います。「まじめに勉強に取り組むだけではなく、テクニックを使って1点でも点数を取る。それも実力」。そう語る西岡氏に、今回は「試験の必勝法」を聞きました。 ● 「時間配分」は試験でもっとも重要 試験において、時間配分を決めることはとても大事なことです。「この問題は20分で解こう!」「こっちの問題は15分くらいで解こうかな」といった時間配分を決めることで、おおよその目安ができて、試験時間が足りなくなることがなくなるからです。 逆に時間配分を考えないと、解けるはずの問題を解かずにタイムアップになってしまうということもあります。だから時間配分の決定は、試験において一番大事なことだと言っても過言ではないのです。 「でも、時間配分ってどう決めればいいの?」とお悩みの方もいるかもしれませんが、「配点÷試験時間のテクニック」というものがあります。今回はこれを紹介させてください。 ● 「配点÷試験時間」で決める たとえば、「試験時間が120分で120点満点のテスト」があったとします。 この場合、120点÷120分で、1分で1点分の問題を解けばすべての問題を解くことができると考えられます。 では、配点が5点の問題があった場合、何分なら時間をかけていいでしょうか? この場合の答えは5分です。10点の問題は10分かければいいですし、40点の問題は40分かければいい。そうすれば、すべての問題を時間通りに解くことができるのです。 もちろん、あくまでこれは目安です。30点の配点の問題に30分以上かけなければならなくなる場合もあるでしょう。でも、その問題を解く時間が長いか短いかを客観的に見ることができる、というのはとても役に立ちます。 普通は、その問題を解くスピードが速いのか遅いのかは確認のしようがありませんが、この方法なら、『30点の問題に40分かけちゃった! 遅い!』とか『20点の問題を10分で解けたってことは、10分試験時間が浮いたな』と確認できます。これで客観的で適切な時間配分が可能になるのです! ● おいしい問題とおいしくない問題 この「配点÷試験時間のテクニック」のテクニックはどんな試験でも有効です。たとえば30分で120点の問題なら1分で4点分解かなければなりませんし、60分で100点満点の試験ならば10点の問題に6分ならかけてもいいわけです。 その上でもし、「この問題にかけられる時間は目安だと10分だけど、15分くらいはかかりそうだな」というように時間の割に合わない問題は、スルーしてもいい「あんまりおいしくない問題」だと言えます。 逆に「この問題には10分かけられると計算できるけど、5分で解けちゃうな!」という問題があれば、それは「おいしい問題」。積極的に解いていけばいいのです。 また、このテクニックは「何点稼げばいいか」を確認することもできます。試験時間が60分で120点満点の問題、そして合格点が60点の問題を解く場合、1分で2点分の問題を解いた上で、1分で1点は点を稼がなければならないのです。 たとえば20点の問題があった場合、10分使ってその問題から10点分稼げば合格できるわけです。このように『何分で何点分解いて、何点稼ぐか』を理解しておけば、あとはそれを試験に当てはめるだけです。「この30点の問題は30分で解いて、最終的に15点は稼がないと合格できないんだ! 半分は点数を稼げるように解こう!」と適切な時間配分ができるようになるのです。 こうやって考えておけば、試験で「よしよし、30分で20点分は確保できたはず! 5点分は浮いたな!」とか「やばい、20点の問題に15分もかけちゃった!次の問題に行こう!」と戦略的に試験時間を活用することができるのです。ぜひ試してみましょう。
西岡壱誠