【眺めのよいホテル!】国立公園とユネスコエコパークに位置するベトナムの〈アマノイ〉でウェルネス三昧!
空港から1時間あまりのドライブの末に到着した〈アマノイ〉。フエの王宮を思わせるセントラルパビリオンに通されると、思わず息をのむ。ダークブルーの水平線に乾いた錆色の岬、背後には折り重なるような緑の山並み。ベトナムのどのリゾートとも異なり、どこか地中海のビーチリゾートを彷彿させる絶景だ。
こちらはヌイチュア国立公園とユネスコエコパーク(生物圏保存地域)の大自然の中に位置し、記録された植物数は1500種以上、鳥類は181種、哺乳類は72種。ウミガメも産卵に訪れ、生物の多様性においても貴重な存在だ。 客室数は33棟のパビリオンとヴィラ、11棟のレジデンス。すべての客室はヒルサイドにあり、ビン・ヒ湾や山並み、湖を見下ろすレイアウトになっている。もとの環境をできるだけ残そうと、リゾート内の小道も木々や巨岩を迂回し、くねくねとしている。 建築デザインを担ったのは、昨年開業の〈アマン ニューヨーク〉も手掛けたジャン=ミッシェル・ギャシー。中国の影響を受けたベトナムの伝統的な建築様式を取り入れつつ、あくまでエレガントかつコンテンポラリー。格子をアクセントに採用し、地元産の花崗岩や木材を多用。周囲の自然との一体感も味わえる。 特徴的なのは、アマンとしては初となるウェルネスに特化した設備と宿泊棟が一体化した“ウェルネス プール ヴィラ”。客室内にトリートメントルームやスチームルーム(ハマム付きも)、アイスファウンテンやインフィニティプールなど、極楽な施設をずらり。専属セラピストがケアを行う。また、ウエイトコントロールやマインドフルネス、デトックスなどに集中できる滞在プログラムも。 リゾート名の意味は“平和なる場所”。豊かな自然の中でウェルネス三昧の休日、心の平和を取り戻せそうだ。
オレンジがかった巨岩や、曲がりくねったアダンやサボテンなど、ベトナムでも乾燥した地域ならではの景色が広がる。パビリオンのなかにはテラスに巨岩が突き出たプライベートスペースも。