中田英寿の「理詰め」、中村俊輔との秘話。松井大輔が6人の「究極の選手」を選出。TVer『マンフト』に出演
TVer『マンデーフットボール』に出演した松井大輔氏を取材
TVer独占配信『マンデーフットボール』に松井大輔氏がゲストとして登場した。かつてフジテレビ系列『すぽると』の人気コーナーだった“マンフト”がTVer独占で毎週配信。フットボールチャンネル編集部は、番組収録後の松井氏に話を訊いた。(取材・文:加藤健一) 松井氏はかつて視聴者として同番組を見ていたと明かす。ル・マン(フランス)移籍以降は海外でのプレーが続いていたため、「なかなか見られなかったですけど、DVDに焼いてもらったり、帰ってから見たり、代表に持ってきてくれる方がいたので、遠征先で見たりしたこともあります」と話した。 「マンデーフットボールは僕も観ていましたし、小さなころからこういう番組があって、観ていたという視聴者も多かったので、その番組に出る、そこで解説するというのは凄く光栄なことですし、サッカーを観る機会が少なくなっている時代の中で、こうやって(番組として)やってくれるのは凄くありがたい」 番組ではジョン・カビラ氏のナレーションがお馴染みだ。今回の配信では、「ル・マン! ダイスケ・マツイ! ジャパン!」と当時を思い起こす懐かしい場面も。オープニングの音楽もテレビ放送時代と同じで、「あの音楽が鳴るとすごく頑張らないといけないなと思った」と話していた。 番組では「アルティメット・プレーヤー(究極の選手)」として、6項目それぞれで最も秀でた選手を選出。かつて日本代表や横浜FCなどでともにプレーしたチームメイトや、対戦経験のあるバロンドール受賞者などを挙げ、その選出理由にも触れている。 「サッカーIQ」部門では、中村俊輔氏を選出している。「俊さんの場合は僕でもヘディングシュートを決められるくらいのFKを出してくれる。練習中に僕も決めたことがあるんですけど、俊さんが『絶対にここだ!』と言うから、そこに立ってるだけでした(笑)」と当時の秘話を明かした。 また、「フィジカル部門」では中田英寿氏を選んでいる。のちに松井氏は中田氏にその強さの理由を訊いたところ、「(自分と)背丈もあまり変わらないですけど、どこに身体が当たったら抑えられて、どこに当たったら抑えられないかを、練習中にずっと分析していた」という。「理詰めじゃないですけど、感覚ではないものを持っていた」とその凄さに感嘆していた。 現役引退後は、横浜FCスクールコーチや浦和レッズロールモデルコーチとして指導者の道を歩む。さらに、7月には日本フットサルトップリーグ理事長に就任し、フットサルの普及や強化にも力を注ぐ。フットサルのプレー経験もある松井氏は「フットサルを分かること、フットボールを分かることが凄く大事で、全部の者が集まっている」と、サッカーをプレーするうえで、特に育成年代においてフットサルをプレーすることの重要性を説いている。 (取材・文:加藤健一)
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