バーレーンに敗戦のサウジアラビア サウジを倒したバーレーンの戦術に中国メディア「中国はサウジアラビアに一矢報いる戦いが期待できるかもしれない」
ガルフカップでも不調。バーレーンに2-3で敗戦
現在クウェートで開催されているガルフカップ。中東8カ国が参加するこの大会のグループステージにて、グループBのサウジアラビアは初戦でバーレーンと対戦し、2-3で敗れた。 北中米ワールドカップ・アジア最終予選でも苦戦を強いられているサウジアラビア。予選では現在1勝3分2敗の勝ち点6で現在4位と低迷している中、このガルフカップでは最終予選でも同居するバーレーンとグループ初戦で対戦することとなった。今回のサウジアラビアのメンバーは海外組であるDFサウード・アブドゥルハミド(ローマ)を含めた欧州組3人を除くベストメンバー。FWサレム・アル・ドサリといった顔馴染みの選手等が招集された。 しかし結果は2-3で敗戦。サウジとバーレーンは10月シリーズの最終予選でも対戦しており、その時は0-0のドロー。予選に続きまたしてもバーレーンに勝利できなかった。 そんな中この試合に関心を寄せていたのが、最終予選でサウジ、バーレーンと同居する中国のメディアだ。『捜狐』はこの試合のバーレーンの戦術に注目していた。同メディアによれば、この試合でサウジアラビアはボール支配率78%を記録していたにも関わらず勝利に結びつかなかったことについて言及。中国は来年3月にサウジアラビアと対戦するが、このバーレーンが行ったカウンター戦術を参考に対策を考えられると報道。「中国はバーレーンの戦術コンセプトであるディフェンスラインを固め、相手とボールポゼッションを競わずカウンターアタック戦略で宿敵サウジアラビア相手に一矢報いる戦いが期待できるかもしれない」と言及していた。この戦術は最終予選にてサウジアラビアのみならずオーストラリア相手にも有効な戦い方だ。 現在サウジ、バーレーン、中国が同居するグループCは日本が首位を独走。次のバーレーン戦でワールドカップ出場が決まる中、2位オーストラリアは勝ち点7、3位インドネシア、4位サウジ、5位バーレーン、6位中国は勝ち点6で団子状態となっている。そのため中国は現在最下位ではあるものの、今後の試合展開によっては自動出場圏内の2位も十分狙える。今回のバーレーンの勝利は中国にとって非常に参考になった試合となった。
構成/ザ・ワールド編集部
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