「図書館員がえらぶ選書センター大賞2024」を発表、『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』が大賞に
日本出版販売株式会社は、同社が運営する選書センターが主催する「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2024」の結果を2024年12月2日に発表した。大賞には、株式会社理論社の『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』が選ばれた。 【画像】『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』(選:鹿島和夫、絵:ヨシタケシンスケ/発刊:株式会社理論社) 図書館員がえらぶ 選書センター大賞2024は、全国の小中学校図書館司書を対象に開催し、今回で4回目となる。司書たちが直接選定することで、小中学校の図書館にふさわしい書籍を広く共有し、図書館の運営や児童生徒向けの読書推進に役立てられることを目指している。 今回の投票には全国から441名の司書が参加し、NDC(日本十進分類法)に基づいてノミネート図書から120冊を選出。以下の書籍が総合トップ3に選ばれた。 □総合第1位(大賞) 『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』(選:鹿島和夫、絵:ヨシタケシンスケ/発刊:株式会社理論社) □総合第2位 『うかぶかな? しずむかな?』(文:川村康文、写真:遠藤 宏/発刊:株式会社岩崎書店) □総合第3位 『こども六法 第2版』(著者:山崎聡一郎、絵:伊藤ハムスター/発刊:株式会社弘文堂) 大賞を受賞した理論社の編集担当者は、「司書の方々に選ばれてとてもうれしいです。1年生の生の言葉とヨシタケシンスケ氏の絵が多くの人にとって日々の癒しとなれば幸いです」と喜びを語った。 同賞の詳細は、専用のパンフレットや選書センター公式サイトで公開されている。NDC分類別のトップ図書は以下の通り。 【0類・総記】 『図書館にまいこんだ こどもの大質問』青春出版社 こどもの大質問編集部(編) 【1類・哲学 宗教】 『ドラえもん はじめての論語』小学館 安岡定子(著)/藤子・F・不二雄(まんが原作) 【2類・歴史 地理】 『お札になった21人の偉人 なるほどヒストリー』あすなろ書房 河合 敦(監修・著)/こどもくらぶ(編) 【3類・社会科学】 『こども六法 第2版』弘文堂 山崎聡一郎(著)/伊藤ハムスター(絵) 【4類・自然科学】 『みんなが知りたい! 宝石のすべて きれいな石の成り立ちから美しさのヒミツまで』メイツユニバーサルコンテンツ 「宝石のすべて」編集室(著) 【5類・技術】 『食いねぇ!お寿司まるごと図鑑』偕成社 阿部秀樹(写真・文)/福地享子(監修) 【6類・産業】 『うちは精肉店』農山漁村文化協会 本橋成一(写真・文) 【7類・芸術】 『都道府県別 伝統工芸大事典』あかね書房 宮原克人(監修) 【8類・言語】 『なんでもない一日の辞典』WAVE出版 山口謠司(著)/水元さきの(画) 【9類・文学】 『この夏の星を見る』KADOKAWA 辻村深月(著) 【児童文学】 『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』理論社 鹿島和夫(選)/ヨシタケシンスケ(絵) 【絵本】 『うかぶかな? しずむかな?』岩崎書店 川村康文(文)/遠藤 宏(写真) 選書センターは東京都千代田区に拠点を構え、小中学校図書館向けの図書を充実させる取り組みを提供。司書たちとの連携を通じて、学校の図書館が子供たちにとってより身近で、豊かな学びの場となるような支援活動を展開している。
こどもとIT,編集部