「驚きでした、こんな大勢のクリエイターが活動しているとは」。注目の川崎・南武線エリア「武蔵新城」に登場する「シェアアトリエ」
お気づきでしょうか。コロナ禍以降、「個人の魅力的なクリエイティブ」の発信元として「南武線」というキーワードを耳にする機会がぐんと増えたことに。 たとえば2024年4月、JR東日本が南武線沿線のクラフトビール7店舗を巡るスタンプラリー「NAMBU LINE CRAFT BEER BINGO」を開催、知る人ぞ知るペールエールのブルワリー「ブリマー・ブルーイング」(南武線久地駅)が参加したことで話題をさらいました。サードウェーブコーヒーの先駆け「フグレン」が2019年に3店舗目の出店地として選んだのは南武線・小田急線の登戸です。
武蔵小杉、溝の口、登戸…もしや南武線沿線は「清澄白河の再来」なのではないか
かつて「ブルックリン的な家賃効率・周辺人口・環境を併せ持つリバーサイドフロント」として清澄白河が注目されました。ブルーボトルコーヒー国内1号店、小山登美夫ギャラリーなどが思い出されます。類似のフロントがいま南武線エリアにあるのかもしれません。また、河岸段丘の畑作・果樹作エリアが歴史的に持つリベラルな空気が「他にはないもの」を惹きつけているのかもしれません。 「建築系の友人らからも『南武線にクリエイターが集まっている』という噂は聞いていましたが、実際に武蔵新城に来てみると、改めて『こんなにいろいろな人が活動しているのか!』と驚きました」 そう語るのは、フジケン株式会社で不動産企画開発のプロデューサーを務める佐藤丹音(あかね)さん。用地からビル建設までを手掛ける不動産ディベロッパーである同社が初の「手元で育てる投資物件」として9月28日にロンチするのが、武蔵新城のシェアアトリエ事業「千年共店」です。 「千年共店」の運営ディレクターを務める一級建築士の廣瀬悦子さん(Once upon a place株式会社/seets一級建築士事務所代表)は、すでに同じ武蔵新城駅の逆サイド、高津区下野毛でシェアアトリエ「シモノゲ共作所」を共同企画運営する実績者。2人がいま持つ「南武線エリア」の肌感覚を伺いました。