「夫婦とはこうあるべき」の考えを疑い続ける必要がある。『西園寺さんは家事をしない』『1122』の漫画家が考える“いい夫婦”とは
6月14日からPrime Videoにて配信がスタートしたドラマ『1122 いいふうふ』の原作を描いた漫画家・渡辺ペコさんと、7月9日からスタートするTBS系ドラマ『西園寺さんは家事をしない』の原作を描いた漫画家・ひうらさとるさんの対談が実現! 【実写化マンガ試し読み】「夫は今夜 恋人と過ごしてる」結婚7年目のリアルライフを描く話題の『1122』がすべての夫婦に響く理由 『1122 いいふうふ』のテーマ「セックスレス」、『西園寺さんは家事をしない』のテーマ「家事」を中心に、それぞれの考える現代のリアル・ライフについてインタビュー。後編では、家事と仕事のバランスや、おふたりが思う「いい夫婦」についてうかがいました。
ひうら「意識して“一緒”の時間を大切にするようにしている」
――お二人は、仕事と家庭(家事・育児)はどのように両立してらっしゃるんですか? 【ひうら】 私は夕方までで仕事を終わらせると決めていて、それ以降はプライベートの時間として家族とごはんを食べたり話をしたり、一緒に過ごす時間をもつようにしています。朝も一時間くらいは家族の時間にあてているかな。忙しくてどうしても時間がとれない、ってこともあるんだけれど、うちは夫が家事をメインで担当してくれているので、日々の積み重ねで夫の不満が積もらないようにしています。 【渡辺】 私はひうらさんみたいに、仕事の時間をしっかり分けるということがなかなかできなくて。とくに締め切り前は夜も仕事しっぱなしなので、育児は夫の担当。最低限の家事だけ私がやるって感じになっています。不満の解消って、どんなことをされているんですか? 【ひうら】 うちの夫は、家事を任せられることに不満は持たないんですけれど、忙しさにかまけて蔑ろにしたような態度をとるとしょんぼりしてしまうんでせすよね。……って、夫に限った話ではないですけど(笑)。ただ、家族で過ごす時間が大好きな夫に対し、個人主義の私は「みんなで一緒に」を軽んじてしまうこともある。だから意識して「一緒」の時間を大切にするようにしている、という感じですね。そうすると私自身、オンオフの切り替えができてよりいっそう仕事を頑張ろうという気持ちになれるので。