高畑淳子×LiLiCo×にしおかすみこ「死ぬまでにやりたいこと」は?
「この映画、パート3ありますよね…」
にしおか「言葉に出すって、ものすごく大事なんですね。ちゃんとやっていれば繋がるんだなって思いました。望みとか、なるべく言った方がいいですよね。 私もやりたいこと1個あります。 きっとこの映画パート3があると思うんです。出たいです。 どのポジションだと邪魔にならずに入れるかと思って見返したんです。千賀子と理佳子の趣味で通っているコーラス隊の発表会のシーンがあるじゃないですか。あれ皆さん横に3列に並ばれていて、1列め9人、2列め9人、3列め8人で、この最後の列に隙間が! あそこ、私、入れる余地ありますよね? !」 高畑「邪魔になる位置で出たらいいんじゃないですか? コーラスも勿論いいですけど、そうじゃない役でも面白いと思います」 LiLiCo「介護に疲れて、ぶっ飛んじゃったっていう役とか」 高畑「この映画、困った人出てこないじゃないですか。負をまとった方とか、心を壊された方とか。世の中そんなに他人を思いやれる余裕のある人ばかりじゃない。そんな人が出てきたっていいじゃないかと思います」
舞台が趣味のような実益のような
高畑さんはいろんな当たり役をたくさん持っている。近年ではNHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」の主人公を励ます祖母役が印象に残る。『お終活』はシリーズで出ているが、主人公の千賀子役に対して思いはあるだろうか。 高畑「私がお芝居の世界に入らなかったら、千賀子みたいなお母さんになっていただろうなって、思います。結婚していたら、こんな人になってるんだろうなと。なんか似ているところはある。 私は舞台が趣味のような実益のような道に入ったので、無趣味ですね。そのためにプールに行ったり体を鍛えたりとかはしますけれど、それも元気で舞台に立つためっていうところがあるので」 にしおか「私はすごいマニアックなんですけど、ベジタブルカービングが趣味なんです。果物とか野菜とかをナイフで花にしたりする。その時間はすごく楽しいんですけど、例えばニンジンで龍を彫るんだったら、2日間ぐらいかかるんですよ。作業している間はずっと黙っているんです。先ほど、しゃべった方がいいっておっしゃってたんで、そういう意味では、どうかなと思って」 LiLiCo「歌いながら彫ればいいんですよ(笑)。ちなみに何時間ぐらいずっと掘り続けられるものなんですか」 にしおか「私は3、4時間やったら集中力が切れるから、1回休んでとかを繰り返します。元々あんまりしゃべらないタイプで、一人暮らしをしているときも、家の電気が自動で消えるやつだったんで、家でじっとしていると電気が消える。人感センサーに存在を気づかれなくなるってことですね。もともとじっとしてるタイプで、ちょっと寂しいときもあるんですけど、気づくと1人でいることが多い」 LiLiCo「それでよくあのSMキャラクターをやりましたよね」 にしおか「 カメラがあったら頑張れるんです」 LiLiCo「独り言って、とってもいいこと。私は今、スイカをカービングしていますとかって言っているだけで、その日本語を覚える。状況をずっと言うんです。昔のマネージャーが、一人で状況をずっと語って言ったらいつかラジオができるようになるよって言ってくれました。実際今は、ラジオのパーソナリティーを4時間半、毎週やっているんです」