【ステイヤーズS】長距離戦にピッタリの血統 本命は7歳にして充実期迎えたダンディズム
3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
先週の京阪杯では「馬体重の減少が少なければキミワクイーン、それ以外ならトウシンマカオを本命視する」と書いたが、キミワクイーンはマイナス10キロで2番人気11着、トウシンマカオは4番人気1着だった。さて、今回は12月2日(土)に中山競馬場で行われるステイヤーズSについて、下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。 【チャンピオンズカップ2023 注目馬】海外を転戦し着実にレベルアップ、先行力武器にGⅠ制覇だ! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) ・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」 ・目には見えない上積みを探る「前走の敗因」 ・適性と素質を知るための「血統評価」 特別登録のあった17頭を検討対象とし、過去10年分のデータを使用する。
重要データ:実績より適性
ステイヤーズSといえば芝3600mの重賞で、平地レースではJRA最長距離の重賞だ。こういう特殊な条件では実績や実力がレースの結果に直結しづらく、思ってもいないような馬が好成績を収めたりする。とはいえ、このような条件を走るメンバーは毎回代わり映えせず、すでに勝負付けが済んでしまっていることも多い。 過去10年のステイヤーズSのレース全体の単勝回収率は42%、複勝回収率は55%となっていて、かなり堅い部類の重賞となっている。そんな中でも高配当をつかみ取るためには、前走レース別成績を見るのが有効だ。 まずは最も好走馬を輩出しているアルゼンチン共和国杯組。成績は【5-1-4-32】となっていて勝ち馬の半数がここから出ている。しかし単勝回収率は58%、複勝回収率は47%と回収率ベースで見ると妙味がない。アルゼンチン共和国杯で好走したり見せ場があった馬は、メンバーレベルの下がるここで人気になるのが主な要因として考えられる。 続いて京都大賞典組。こちらは【0-3-2-9】となっていて好走率は高いが勝ち馬は出ていない。複勝回収率も61%で、レース全体の数値よりは良いが、推せるほどではない。 注目したいのは丹頂S組と古都S組(3000m戦のみ)。前者は【2-0-0-8】で単勝回収率164%、複勝回収率42%。後者は【1-1-0-2】で単勝回収率192%、複勝回収率127%だ。丹頂Sは洋芝の札幌競馬場で行われる芝2600m戦、古都Sは芝3000m戦で、どちらもスタミナの要求度が高いレースという共通点がある。 基本的にはアルゼンチン共和国杯、今回で言えば最先着のマイネルウィルトスが最有力馬になるのは疑いようがないが、期待値という面では丹頂S組と古都S組に注目するのが良いだろう。 【前走丹頂Sか古都Sの出走予定馬】 ・ジェットモーション ・メロディーレーン ・ワープスピード