【新日本】エル・ファンタズモ、がん克服し新王者に「ELPの時代がこれから始まる」
<新日本プロレス:WRESTLE KINGDOM19大会>◇4日◇東京ドーム 4WAY形式の「NJPW WORLD認定TV選手権15分一本勝負」は、エル・ファンタズモ(38)が王座獲得に成功した。 同王者成田蓮(27)、大岩陵平(26)、前王者ジェフ・コブ(42)と王座を懸けて争い、10分4秒、サンダーキス,86からの片エビ固めでベルト奪取。ファンタズモにとって新日本での初シングル王座獲得となった。コブのパワー殺法、成田の凶器攻撃などを乗り越え、4人が入り乱れる攻防から得意の飛び技で成田からフォールを奪ってみせた。 24年10月、母国カナダに戻った際に「医師が小さながんの腫瘍を発見しました」と報告。復帰時期未定の欠場に入ったが、昨年12月23日の後楽園大会で電撃登場し「がんは克服された。後楽園、大好きです」と完全復活をアピールしていた。がんに打ち勝ち、シングル王座も手にしたファンタズモは「誰が東京ドームでELP(ファンタズモの愛称)が試合できると思ったか。オレもこうやって試合できるなんて思っていなかったよ。24年は最低の1年だった。死ぬかもしれない病気になったが、克服できた。オレを信じてくれたみんなにささげる。ELPの時代がこれから始まる」と胸を張った。【藤中栄二】