「全くの初顔合わせ」でご当地力士が明暗 佐田の海は4連敗 明生は3連勝【大相撲九州場所】
◆大相撲九州場所9日目・尊富士(はたき込み)佐田の海、明生(押し出し)獅司(18日、福岡国際センター) ■発生率0.01%の大技【動画】 どちらかが十両以下だった時代も含めて初顔合わせの相手と対したご当地力士2人が明暗を分けた。 ベテランの佐田の海(37)=熊本市出身=は、春場所の覇者でけがを乗り越えて再入幕した尊富士と対戦。右を差し、左も差したかと思われたところではたきを食らった。「(尊富士とは)稽古でも対戦したことがない」という佐田の海。4連敗で3勝6敗となり「相撲にならない日が続いている。切り替えたい」と危機感をあらわにした。 その後登場した明生(29)=鹿児島県瀬戸内町出身=は、新入幕の獅司が左を差しにいったところを、うまくいなして押し出し。3連勝で6勝3敗とした。「(獅司とは)巡業で稽古をしたことがある。強いですよ。脇が固いので、差されないように意識しました」。3連勝には「しっかり攻めることができています。明日も集中していきたいですね」と手応えを見せた。 ちなみに10日目の相手は佐田の海が新入幕の朝紅龍で、明生は尊富士。やはり全くの初顔だ。
西日本新聞社