【NBA】不運の連鎖から抜け出せないセブンティシクサーズ、ジョエル・エンビードに続いてジャレッド・マケインも戦線離脱
エンビードは眼窩骨折、マケインは左膝の半月板断裂
現地12月14日、セブンティシクサーズのジョエル・エンビードがまたしても不運に見舞われた。前半終了間際、リバウンドに飛び込んだペイサーズのベネディクト・マサリンがエンビードと衝突。それほど激しい接触ではなかったが、当たりどころが悪くて鼻を骨折した。 エンビードは2022年のプレーオフでパスカル・シアカムと衝突して右眼窩を骨折した。この時は続くヒートとのカンファレンスセミファイナルの最初の2試合を欠場した後、フェイスガードを着用して強行出場に踏み切った。ただ、プレーオフなら無理をするかもしれないが、レギュラーシーズンで左膝の状態も万全ではないことを考えると、しばらく欠場が続く可能性がある。通常、鼻の骨折から回復するには3週間から6週間が必要となる。 不運はそれだけでは終わらない。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの筆頭候補に挙げられる活躍を見せているジャレッド・マケインも左膝の外側半月板断裂で無期限での戦線離脱となった。今週、手術を行った後に復帰に向けたスケジュールが立てられるが、長期離脱は避けられない。 指揮官ニック・ナースは「素晴らしいルーキーシーズンを過ごしていたから、本当に残念だ」と語る。ルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞のチャンスを逃すかもしれないが「私は長期的な視点で考えたい」とナースは言う。 「ジェレッドは今後、何年も素晴らしいキャリアを送るだろう。一度しかないルーキー・オブ・ザ・イヤーの機会は逃すかもしれないが、長いキャリアを大局的に見て、できる限り彼の健康状態を回復させたい」 健康を取り戻すのが最優先ではあるが、シクサーズは7勝16敗の東カンファレンス12位で、プレーインにも進めない位置にいる。巻き返しを図るのは早ければ早いほど良いが、ベストメンバーが揃わない中で、それをやらなければいけない。 タイリース・マクシーはこう話した。「難しいけど、やるしかないよね。僕らのキャリアは常に挑戦なんだ。乗り越えなければならないし、そのために仕事に集中するんだ」