【40代・50代】「50代以降のオトナ女子、ほぼ100%口臭があると思って!」。歯科医師・石井さとこさんがおすすめする3つの対策
「オトナ女子の口臭は若い頃とは違うから、予防や対策も異なるんです!」と熱く語る、口もとスぺシャストの歯科医師・石井さとこさん。今すぐできる3つの対策を教えていただいた。マスク生活の間に油断してしまった人、必読だ。
加齢で、“臭いパワーアップ物質”が増加します
「みなさま今夏、乗り越えた感ありますか? いかがお過ごしでしょうか。パリオリンピックを懐かしく感じている石井です。今年は本当にヤバ…。というくらい暑かったです。猛暑ストレスで口内環境が悪化し、歯科医院を訪れる患者さんが増えたとのニュースもありました。 自分の口臭が気になって…という声も多かったです。でもその臭い、若い頃と違ってきている…って知ってますか?」 50代以降のオトナ女子、ほぼ100%口臭があると思ってと石井さとこ先生。 「更年期以降になると、歯周病とホルモンバランスの影響で唾液の分泌が低下して口内環境が悪くなります。さらに、唾液の消臭効果も落ちてしまうので口臭が表面化します。自分を含めほば100%、臭うことになっていると思います。そしてさらに深掘りすると、その口臭は以前とは少し違う臭いになっているんです。 ここで口臭の原因について、サラッとおさらいすると、口臭は主にケアが出来てない口内の汚れ、細菌の塊(プラーク)、舌苔、歯周病や歯肉炎、進行した虫歯、ドライマウスなどが口臭を強くするといわれています。ここまでは、老いも若きも臭いはそんなに変わらず。 が、そこに加齢がプラスされると、臭いがパワーアップする物質が増えていくようです。この“臭いパワーアップ物質”の存在を明らかにしたおひとり、東京医科歯科大学歯学部附属病院 息さわやか外来の川口教授によると、幅広い年齢層の口臭の原因になる揮発性硫黄化合物(vsc)とは別に、加齢とともに違う種類の物質が増加する。さらに研究を進めると、なんと足の不快な臭いで有名な(イソ吉草酸)など、揮発性低級脂肪酸が主な要因であると突き止められました。 近ごろの、年齢不詳感をみごとに醸し出す若々しいオシャレマダムたちの口もとから、あの酸っぱ臭い足の臭いがする?なんて、想像するだけでおぞましい話ですが、加齢による現実を歯学界は残酷に浮き彫りにしてみせております。 ここで忘れてはいけないのは、この足臭い物質を育てる菌の存在です。正に、事件の現場には犯人あり、なんですよね。勝手に口内が足臭くなるわけではありません。加齢により、pg菌と言われるpジンジバリス菌やプレポテラ菌が口内で増殖し、足臭い物質イソ吉草酸などを沸き立たせてしまうようです。これらの菌は歯周病に関連する菌でもありますが、プレポテラ菌は増殖すると炎症が進みやすくなるとも言われていて、この菌が増えることは避けたいですね」