【40代・50代】「50代以降のオトナ女子、ほぼ100%口臭があると思って!」。歯科医師・石井さとこさんがおすすめする3つの対策
加齢で変化、口臭対策3つのセルフケア
「では、オトナ女子はどんな口臭対策をすべきなのか? 具体的にお教えしましょう」
1. タフトブラシで歯周ポケットのお掃除 「歯と歯肉の境目の歯周ポケットゾーンは、酸素を嫌う歯周病菌のすみかです。もちろん、あの足臭い物質の育ての親菌も住んでいます。ここのお掃除は歯ブラシだけでなく、ペン先になっているタフトブラシを使って歯周病プラークが溜まらないようにしましょう。正しい使い方を歯科医師、もしくは歯科衛生士にきちんとレクチャーしてもらうのも得策です。ちなみに私は毎晩タフトブラシ磨きしてます」
2.隙間時間に舌ケア、舌トレーニング 「舌の表面に溜まる舌苔は、口臭の原因の6割といわれています。唾液不足になるドライマウスでも起こりやすくなりますね。歯ブラシでゴシゴシはNG。舌に傷がつくと炎症が進み、臭いも出ます。口呼吸も、舌が下がり舌苔が付きやすくなります。隙間時間に、『マスク老け撃退顔トレ』に掲載している顔トレ3『マスクの下で舌そうじ』を。上のアゴに舌をスリスリ10回してみましょう。舌の運動効果もプラスされて消臭効果のある唾液もでます」
3.良く噛める食材を選んでみる 「食事をすると口臭が強くなる? と心配される方や、臭いの強い食材を口臭の原因ととらえる方もいますが、基本、良く嚙んでしっかりと食べることで口臭は軽減します。柔らかく、口当たりの良いものよりも、弾力があってしっかりと噛める食材を選んだり、嚙む回数を増やす調理にすることで唾液力もアップ。また、発酵食品も歯周病の予防になるといわれてます。 お手軽なところで、納豆。納豆菌が乳酸菌を増やし、口内環境を良好にして歯周病菌を減らします。納豆特有のネバネバで、実は歯垢が付きにくくなっているようです。臭いが強い納豆ですが、オトナの口内には欠かせない食材かもしれません。 私は納豆は大粒を選んで買ってます。ごろっとした食感で嚙む回数がアップして、消臭効果ある唾液もたっぷりと出てくれます。何気なく小粒を選んでいたら、一度チャレンジしてみてください」 加齢で変化するのは外見ばかりではない。 「口内の歯肉の境目の奥深くにも変化の嵐が起こっていて、気がつかずに進行しています。ただ、なかなか気がつかず、認めにくい口臭。変化は他人事ではないと受け止めながら、オトナのセルフケアをしたたかに充実させて、歯ッピーな秋に向かっていきましょう」
【話してくれたのは】 石井さとこさん 歯科医師・口もと美容スペシャリスト。歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。明るく、フレンドリーなキャラクターから「さとこ先生」と呼ばれ親しまれている。女性歯科医師ならではの、歯と体を美しく保つための食事や、歯が美しく見える口元メイクについてのアドバイスに定評がある。女優・モデル・タレント・アナウンサーなど、多数のビューティーセレブからの信頼も厚い。最新刊は『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』。テレビなどメディアで話題に。