敵地メディアまで大谷翔平の7回10奪三振1失点&決勝2点タイムリーを称賛…マ軍捕手は「投球を見るため」家族の観戦日程を変更
エンゼルスの大谷翔平(28)が6日(日本時間7日)、敵地のフロリダ・マイアミで行われたマーリンズ戦に「3番・投手兼DH」で今季14試合目の先発マウンドに立ち、投げては7回100球で2安打10奪三振1失点、打っても同点となった5回二死満塁から逆方向へ流し打つ”技あり”の決勝2点タイムリーを放ち、7回には重盗を決めるなど“リアル二刀流”の活躍で5-2のスコアでチームの連敗を4でストップし8勝目を挙げた。大谷は5連勝、チームの連敗を止めたのも5度目。またメジャー通算300打点をマークした。敵地マイアミのメディアまでがマーリンズの視点で大谷の投打に渡る輝きを称えた。
コンビ組む”女房”は「スーパースターな投手でスーパースターな打者」
また記録を塗り替えた。 初回にエラー絡みから犠飛を許して、連続無失点イニングが21回2/3でストップしたが、自責はつかず、2回以降は、無失点に抑えた。3、4、5、6回と4イニングをパーフェクト。三振は10個奪い最初の5つはスプリット、そこからは162キロの速球、裏をかくカーブとバラエティ豊かな内容でマイアミ打線を翻弄した。 「マウンド上の連続支配を続けた」と報じた米スポーツ専門メディアESPNによると「28回2/3の投球で自責点を許していないのは、過去50年のシーズンでエンゼルスの先発として3番目の長さ」だという。 また10三振以上を奪っての自責点0は3試合目で、この記録は、2018-19年のジェイコブ・デグロム以来、6人目だ。 「エンゼルスにとって失望の期間も大谷は輝き続けている。大谷がエンゼルスの4連敗を止める重労働のほとんどを担った」と大谷を称えた地元紙のオレンジカウンティレジスター紙によると4度の先発で自責点0、計40奪三振以上の記録は、自責点が公式スタッツとなった1913年以降、「8度しか達成されていない偉業だ」という。 同紙はエンゼルス捕手のマックス・スタッシの「スペシャルで歴史的なこと。彼はエリートだ。第一線の選手で野球界で優れた投手の1人としての地位を確立した。みんながそれを知っている。そして同じ日に打席でも彼のことを恐れなければならない。彼はスーパースターな投手でスーパースターな打者だ」というコメントを紹介。 同紙の分析では、大谷はスライダーで22スイング中、11度の空振りを奪い、スプリッターでは8スイング中、6度の空振りを奪った。5回にジェイコブ・スターリングスから三振を奪った100.9マイル(約162.4キロ)の速球を含め「球速は、彼のトップレベルにあった」と評価。 スタッシは、「堂々たる登板だった。素晴らしい。彼は7回を投げ切った。スライダーを投げ、スプリッターを投げ、速球を投げ、カウント3-2からカーブボールを投げて、今日の仕事を終えた」と絶賛したという。 大谷は自らのバットで「投手・大谷」を援護した。0-1で迎えた5回だ。二死満塁から2番のトラウトの押し出し死球で同点にすると、続く大谷がカウント2-2から97.3マイル(約156.6キロ)の外角ストレートを大谷シフトでがら空きの逆方向へ軽打。レフト前へ勝ち越しの2点タイムリーを放ったのだ。さらに7回には四球で出塁すると、二塁走者の三盗に合わせて大谷もスタートを切り重盗を成功させ、追加点のホームを踏むことになった。