都玲華が選んだ今年の漢字は『激』 プロテスト合格&ステップVで「激動でした」
<JLPGA新人戦 加賀電子カップ 事前情報◇3日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6589ヤード・パー72> ルーキーたちの今年の漢字【写真】 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテスト合格者が集い、一生に一度のタイトルをかけて雌雄を決する恒例の新人戦。4月のステップ・アップ・ツアー「大王海運レディス」で史上6人目のアマチュア優勝を果たした都玲華が、97期生“NO.1”の座を狙う。 4度目の挑戦でようやくプロへの扉を開いた都に、今年を漢字一文字で表してもらった。少し悩みながらスケッチブックに書いたのは『激』の文字だった。 「通過点ですが、目標としていたプロテストに4回目で合格できましたし、ステップでも優勝することができた。激動でした」。目標していたプロテストの合格、そしてステップ・アップ・ツアーでの優勝。充実のシーズンを送り、まさに“激動”の一年となった。 そして迎える、一生に一度の新人戦。グレートアイランドCでのラウンドはこれが初めて。「グリーンはアンジュレーションがあって、外したら寄らないところがありますし、『このピンだと難しいな』とかかなりありました」と警戒感を示しながらも、「しっかりチェックはできたので頑張るのみです」と入念な“予習”を済ませた。「楽しみな気持ちが大きい」と心を躍らせる一方、「優勝争いができるように頑張りたい」と勝負師の一面も見せた。 プロテストでは、2位合格を果たすと、息つく間もなく来季の前半戦出場権を懸けた「ファイナルQT」に挑戦。いい流れで臨んだものの、前半戦フル出場権の目安とされる35位前後には届かず。「うまくいった1年でしたが、最後に自分の弱さや課題が出たと思いました」と振り返る。レギュラーツアーへの出場は限定されそうだが、「そこで戦っていくためにも、このオフで取り組まないといけない」。限られたチャンスをつかむための“進化”を目指す。 これからはゴルフが職業。「たくさんの方に応援していただけるようなプロになれたらうれしい」。都は、多くのファンを魅了するプロゴルファーへと羽ばたこうとしている。(文・齊藤啓介)