「オバQ世代だから恐れない」石破首相、幽霊の噂絶えない公邸に近く引っ越しへ
石破茂首相は27日、近く東京・赤坂の議員宿舎から、首相官邸に隣接する首相公邸へ引っ越す考えを明らかにした。記者団の取材に「できるだけ早期に公邸に入らせていただきたい」と述べた。 公邸には幽霊が出るとの噂があるが、首相は「私どもはオバケのQ太郎世代。大して恐れません」とコメント。「実際見たら怖いかもしれないが、それを気にするということはない」と余裕の笑みを浮かべた。 かつて首相官邸として使用されていた公邸は、当時の犬養毅首相らが襲撃され落命した五・一五事件(昭和7年)や、首相秘書官らが犠牲となった二・二六事件(同11年)の舞台で、幽霊の噂が絶えないことで知られる。 歴代首相では岸田文雄氏は公邸に住んだが、菅義偉氏は東京・赤坂の議員宿舎から、第2次政権時の安倍晋三氏は東京・富ケ谷の私邸から通勤した。石破首相も10月の就任以来、赤坂宿舎から車で約3分かけて通っていたが、今回、公邸の点検と修繕が終了し、入居の運びとなった。 オバケのQ太郎は藤子不二雄さんの代表作。タマゴから生まれた丸みを帯びたオバケのQちゃんが大騒動を巻き起こすギャグ漫画で、昭和40年代にブームを巻き起こした。同32年生まれの首相にとっても親しみ深い存在のようだ。(當銘梨夏)