ANA、ビジネスクラスWi-Fi無料化 エコノミーはテキスト送受信
全日本空輸(ANA/NH)は10月9日、国際線の機内インターネット接続サービス「ANA Wi-Fi Service(ANA Wi-Fiサービス)」の無料利用を拡大した。8月に無料化したビジネスクラスに続くもので、9日からプレミアムエコノミーとエコノミークラスで、テキストメッセージの送受信は無料で利用できるようにした。 【写真】ANAの個室ビジネスクラス ANAは2014年3月1日から国際線でWi-Fiサービスを開始。ファーストクラスは2018年6月から無料化しており、ビジネスクラスは8月20日から無料化した。 ファーストとビジネスでサービスを利用したい乗客は、客室乗務員から無料バウチャーカードを受け取って利用する。バウチャーは1人1枚で、端末1台を接続できる。また、動画やビデオ通話などの大容量のデータ送受信を伴う通信は利用できない。 プレエコとエコノミーの無料サービスは、SNSやEメールなどのテキストメッセージの送受信が対象。当初は年度内の開始としていたが、9日午前1時から無料化した。 ボーイング787-8型機の一部や767-300ERなど、Wi-Fiサービスを利用できない機材もある。 国内線のWi-Fiサービスは、2018年4月に無料化している。 国際線のネット接続サービスは、国内では日本航空(JAL、9201)が2012年7月15日から「機内Wi-Fiサービス」の提供を開始。国際線就航70周年を記念して今年2月限定で無料提供し、10月1日からは全クラス無料化した。ファーストとビジネスは時間無制限で、プレエコとエコノミーは1時間無料で利用できる。傘下の中長距離LCC、ZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は2020年の就航当初から全席で無料提供している。 世界的にもネット接続サービスはエコノミークラスも含めた無料化が進んでおり、シンガポール航空(SIA/SQ)やエア・カナダ(ACA/AC)などが無料提供の範囲を拡大している。 【お詫び】 記事初出時にビジネスクラスを10月9日から無料化したと記載しましたが、9日時点の無料化はプレエコとエコノミーのみでした。訂正するとともにお詫び申し上げます。(24年10月10日 11:13 JST)
Tadayuki YOSHIKAWA