〈2024年6月度CM好感度ランキング〉トヨタ「シエンタ」が圏外から首位に急浮上 小型犬の可愛さで魅力伝える
CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2024年6月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングではウーバーイーツが2カ月連続の首位、花王の洗濯洗剤「アタックZERO」が2位、日清食品「カップヌードル」が3位だった。自動車業類は12カ月連続でトップテンを逃した。 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の2024年5月20日~6月19日に放映された全CMは2378銘柄(前月比24銘柄減)で、このうち自動車業類は50銘柄(同5銘柄減)だった。 自動車業類ではトヨタ自動車のコンパクトミニバン「シエンタ」がランキング圏外から首位に浮上。2位は三菱「デリカミニ」、3位はBYDオートジャパンだった。 CM総研は、これらの中からシエンタに注目した。同モデルが自動車業類の首位を獲得するのは、2022年10月度以来で4回目となる。 新CMは、女の子に「おいで」と呼びかけられたグレーの小型犬〝シエン太〟がシエンタに変身、家族を乗せてお迎えや買い物に出かけるシーンに「お迎えできた!」「いっぱい運べた!」「家族で笑った!」というコピーを重ねる内容だ。広い室内空間といったユーザビリティーの高さをファミリー層へアピールした。シエン太と一緒に茶色の小型犬がベージュの同モデルに変身する場面も描いた。 40歳代女性を中心に幅広い世代から得票した。CM好感要因の「かわいらしい」では総合6位にランクイン。チャーミングな犬をフックにシエンタの魅力を伝え、モニターからは「車がないので興味を持った。犬から車に変わるのもかわいかった」「車の走り方などを犬で表現している所がおもしろい」といったコメントが寄せられた。