11月30日から「中国ビザ免除」再開 久々の観光自由化への期待 中国を旅行する前に準備・知っておきたいことは?
2024年11月22日、中国外務省は、日本人に対する短期滞在ビザの免除措置を11月30日から再開すると発表した。中国をビザなしで滞在可能となるのは、新型コロナウイルスの流行によって免除措置が停止した2020年3月以来、実に4年8カ月ぶりとなる。 【画像】12月の中国行き航空券を検索してみたら安いチケットが見つかった 今回のビザ免除措置は、2024年11月30日の午前0時入国分から適用が開始され、当面2025年12月31日の24時までこの措置が継続されることになっている。
対象は日本の一般旅券を所持しており、商業、貿易、観光、親族訪問、交流・訪問、トランジット目的で入国する人。ビザ免除で許される滞在期間もこれまでの「15日間以内」から「30日間以内」と長くなり、利便性は増したといえる。 ■ようやく入国ビザ免除が“復活” 日本の政財界が長く中国に対して要望を出し続けていた中国のビザ免除措置。中国は、コロナ後、これまでどのような国にビザ免除措置をとってきたのだろうか。 *2023年7月26日から→シンガポール、ブルネイ
*2023年12月1日から→フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、マレーシア *2024年3月1日から→タイ *2024年3月14日から→スイス、アイルランド、ハンガリー、オーストリア、ベルギー、ルクセンブルク *2024年11月8日から→韓国、ノルウェー、フィンランド、スロバキア、デンマーク、アイスランド、アンドラ、モナコ、リヒテンシュタイン *2024年11月30日から→日本、ブルガリア、ルーマニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニア、マルタ、エストニア、ラトビア
新型コロナウイルス感染症の感染拡大前、日本はシンガポール、ブルネイとともに、中国のビザ免除措置対象国となっていた。 そのため、他国の先陣を切って、2023年7月に日本人に対するビザ免除措置が復活してもおかしくなかった。だが政治的な思惑もあり、解禁が1年4カ月あまり先延ばしになっていたことになる。 ■中国渡航は「ビザの取得」が大きなネックだった そもそもコロナ前、日本人はどのくらい渡航していたのだろうか。2019年に中国に渡航した日本人は約268万人だった。