長島三奈さん 父・長嶋茂雄氏が「長嶋茂雄一般財団法人」を設立したことを明かす 女子野球などを支援
エンゼルスに移籍した菊池雄星投手(33)と巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の次女でスポーツキャスターの長島三奈さん(56)が9日、岩手県花巻市に完成した複合野球施設「King of the Hill(K.O.H)」で行われた「花巻市女子野球タウン認定調印式」に立会人として出席した。 【写真あり】昨年のジャイアンツファンフェスタで王貞治氏と握手する長嶋茂雄氏 花巻市は全日本女子野球連盟の「女子野球タウン」に全国で18番目、東北では初の認定を受けた。花巻市と花巻東女子硬式野球部との連携、及び「女子硬式野球イーハトーブはなまき大会」の開催実績が評価されたという。会場には菊池の花巻東の後輩にあたるドジャース・大谷翔平からも花束が届き、華やかな雰囲気で行われた。 菊池は調印式の中で立会人としてあいさつ。自身が高校時代に地元のファンから応援された経験を踏まえ「野球人口が全国的に毎年減っている。高校野球もチーム数が減り続けている。僕自身も日々何ができるかということを考えて、オフシーズンは野球教室をやったり、いろんなイベントをして子供たちと触れ合ったりとか、この場所を作ったのも一つではある。そのような活動をして野球の素晴らしさを子供たちにもっと知ってほしいと思っていました」と話した。 さらに「心の底から思うのは、女子野球が発展することがカギだと思っている」と訴えた。「僕も子供を持っていますから、子供を習い事に連れていくのは基本的にはお母さんです。お母さんが野球をやったことがあるとか、野球が好きとか、そういうお母さんたちが1人でも増えることで自分の子供に野球をさせたいという流れになっていくと思うんですね。女子野球タウンとして地域として盛り上げていくのは、この場所のみならず野球界にとって安泰したものになるんじゃないかなと確信しております。花巻東高校は立ち上がったチームと言ってるんですけど、昨年は甲子園まで勝ち進み、このまま行くと男子より早く甲子園で優勝するんじゃないかと思っています(笑い)。お互い高め合いながら、同時に日本一になっていただきたいと思います」などとエールを送った。 その後、菊池と長島さんらがトークセッションを行った。長島さんは、父の長嶋茂雄終身名誉監督が2023年春に「長嶋茂雄一般財団法人」を設立したことを明かした。女子野球との関わりについて問われた長島さんは「父が長嶋茂雄一般財団法人をつくりまして、父は少年から女子野球もいろんなスポーツを応援したいと常々思っておりました。今はなかなかグラウンドに行って選手を応援できないので、いろいろ応援したいという気持ちがあった中でちょうど去年の夏の甲子園で花巻東の佐々木監督、流石部長、スタッフの方とお話をしていた時に女子野球の大会が甲子園が終わった後の9月にあるという話をして、もしご縁があったら財団の方でと声をかけていただいて、“ぜひぜひお力になれるんであれば”ということで父に話したら“いいよ、いいよ”って言って」と女子野球をサポートすることになった経緯を説明した。 また、昨年9月に岩手県で開催された「第2回みちのくコカ・コーラ杯女子硬式野球イーハトーブはなまき大会」にも言及。この大会で花巻東が初優勝を飾り「こちらこそありがたいんですが、長嶋茂雄MVPをつくらせていただいた。女子野球も(甲子園など)生中継がどんどん増えてくると思うんですが、地元の新聞記事を父に全部見せて女子野球が盛り上がっているんだよ、と。花巻東高校も優勝したし、女子選手たちはバントも一発で決めるし、野球も上手でベンチも明るくて女子野球はいいんだよ、楽しいんだよというのを父に説明していた」と父とのやり取りを明かした。