英中銀、0.25ポイント追加利下げの公算-トランプ氏復帰で不透明感も
(ブルームバーグ): イングランド銀行(英中央銀行)は7日、金融政策委員会(MPC)の金融政策決定を公表する。8月に続き今年2回目の利下げを決めた可能性が高い。
リーブス財務相が先に公表した400億ポンド(約8兆円)増税を柱とする予算計画に加え、米大統領選で当選確実となったトランプ前大統領の復帰に伴う影響が金融政策決定に影を落とすことになりそうだ。
9月の英消費者物価指数は前年同月比1.7%上昇と中銀が目標とする2%を下回った。エコノミストやトレーダーは、今週までに開かれたMPCで、政策金利(現行5%)を0.25ポイント引き下げ、4.75%とする決定が行われたと想定している。
英中銀の政策決定は、ロンドン時間7日正午(日本時間同午後9時)に発表され、 ベイリー総裁がその後記者会見に臨む。
今回以降の政策金利の見通しは、内外のイベントが及ぼす影響で不透明となり、金融市場の織り込みも変動した。
トレーダーが織り込む12月の利下げ確率は25%未満で、2025年末までに完全に織り込まれた利下げは3回に過ぎない。米連邦準備制度や欧州中央銀行(ECB)の緩和ペースに後れを取ると予想される。
原題:BOE Set to Cut Rates Amid Budget, Trump Fallout: Decision Guide(抜粋)
--取材協力:Greg Ritchie.
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Tom Rees