札幌ドーム6億5100万円赤字の惨状に山川社長「プロ野球をやらせてくれないのでね」と恨み炸裂…キンコン西野「結果を出しているプロの意見を聞きなさい」
来年の今頃、札幌ドームはどのような状況になっているのだろうか
クラブは戦力の補強として6月21日、大﨑玲央選手が完全移籍で加入することを発表。現在もJ1で強さを見せているヴィッセル神戸などに所属していた経験があることもあり、期待の声は大きい。 J1リーグは6月26日から後半戦に入った。札幌の今季最終戦はホームで柏レイソルを迎える。このとき、札幌がどのような状況になっているのかは定かではないが、対策をできるだけ施して安心してJ1に残留できるよう、願っている。 6億円以上の赤字計上となった札幌ドーム。経営が厳しいことには変わりないが、札幌ドームによれば、今年も様々なイベントなどを計画しているという。今年度のイベント実施予定数は123日。昨年度より25日増えることとなる。来年の今頃、札幌ドームはどのような状況になっているのだろうか。
どうしてこうなった札幌ドーム
札幌ドームを巡っては、2016年頃に浮上した「ボールパーク構想」で、札幌・北広島の両市を誘致合戦へと駆り立てた。北広島市側は前述の「きたひろしま総合運動公園」の土地活用案を提示したのに対し、札幌市側は①札幌市豊平区の学校法人が所有する土地と、隣接する土地の一体的活用、②北海道大学構内の一部(札幌市北区)、③道立真駒内公園(札幌市南区)の3候補地を提案した。 検討したところ、「きたひろしま総合運動公園」案はアクセスの課題のみ、懸念の声があった。一方の札幌市側が提案した3案は、「学生への影響」「面積不足」(北大構内など)、「大規模開発ができない」「地元住民らが反対」(真駒内案)といった理由で移転交渉が停滞。札幌市側の提案は「万事休す」状態のまま進み、球団側が新本拠地の候補地を北広島に決めたと発表するに至ったのだ。 球団側にこれほど札幌ドームから移転したいと強く決断させた背景の一つに、使用料の問題がある。札幌ドームを運営しているのは、札幌市の第三セクター「株式会社札幌ドーム」(山川広行社長)。とはいっても、札幌市が55%出資しているため札幌市が運営しているも同然である。