大学の学費「27万円」の支払いを「立て替えにして」という両親。40代後半で貯金が「ほぼゼロ」な両親が心配です…
大学の学費前期分の支払いを親にお願いしたところ「貯金がないから立て替えにして」と言われた場合、例えば今回はアルバイトなどで貯めた分で立て替えることができたとしても、残りの大学生活の学費を「貯金がほぼゼロ」の両親が支払っていけるのか、子どもとしては心配になるでしょう。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい? 進学した大学の学費が準備していた資金を大きく上回ったり、親の収入が減ったりなど、さまざまな理由で親が子どもの学費を支払えなくなるケースは起こり得ます。 そこで今回は、40代の平均貯蓄額はどれくらいなのかを調べてみました。親が大学の学費を支払うことが困難な場合の対策についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
貯金がないから大学の学費が払えないという両親……40代の平均貯蓄額は?
金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、世帯主の年齢が40歳代の平均貯蓄額は889万円、中央値は220万円であるとのことです。貯蓄額別の割合については以下の通りです。 ●貯蓄なし:26.8% ●100万円未満:9.6% ●100~200万円未満:8.9% ●200~300万円未満:4.9% ●300~400万円未満:5.7% ●400~500万円未満:3.8% ●500~700万円未満:7.4% ●700~1000万円未満:5.6% ●1000~1500万円未満:7.4% ●1500~2000万円未満:3.5% ●2000~3000万円未満:5.3% ●3000万円以上:6.5% ●無回答:4.5% 貯蓄なしと回答した人は全体の26.8%で、貯蓄額については全体的にばらついていることが分かります。平均貯蓄額は、一部の富裕層が数値を引き上げている可能性があるため、中央値の220万円を目安にするとよいかもしれません。 40代の両親が貯金ゼロの場合、失業・減給・病気など何らかの理由で家計が急変したことが考えられます。または物価高の影響で思っていたほどの貯蓄ができず、授業料が払えなくなったのかもしれません。いずれにしても、貯金がゼロで授業料が支払えなくなった理由を確認してから対策を考える必要があるでしょう。