田中達也「トイレットペーパーも氷もとけやすい。ロールを氷山に見立てて、北極・南極の氷がとけるのを表現」
ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックでも話題となった、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」で創り出された世界は、日本のみならず世界を魅了しています。Instagramのフォロワーは370万人以上。今回は『婦人公論』(7月号)にも掲載中、トイレットペーパーを氷山に見立てた作品について。 【他の作品】~抹茶アイスの剪定に挑戦~ アイスのコーンは植木鉢に、カラフルなカラースプレーは花の蕾に見立てて * * * * * * * ◆~四季を感じて~ トイレットペーパーも氷もとけやすい 記録的な猛暑と聞くと心配になるのが地球の温暖化。 ホテルに宿泊した際に、「環境保護のために、トイレットペーパーの使い切りにご協力ください」という文言をよく見かけることから思いついた作品です。 トイレットペーパーを氷山に見立てることによって、紙の無駄遣いが北極・南極の氷の融解に関連しているということを表現しました。 トイレットペーパーも氷も、とけやすいという面でよく似ています。 過去の過ちを「水に流さず」に、人間の「尻拭い」は人間の手で行うべきなのです。 トイレットペーパーだけに。
田中達也