なぜRIZINトップの榊原CEOは米国でメイウェザーと会談したのか…9月「MEGA」参戦?!
総合格闘技イベント「RIZIN.29」(5月30日、大阪・丸善インテックアリーナ大阪)の記者会見が30日、都内で行われ、榊原信行CEOは、4月上旬に渡米してプロボクシングの元5階級制覇王者、フロイド・メイウェザー・ジュニア(44、米)の自宅を訪れた目的を明らかにした。 メイウェザーは6月6日にフロリダ州マイアミのハードロック・スタジアムで、全世界で2290万人の登録者数を誇る人気YouTuberのローガン・ポール(26、米)と異例のボクシングルールのエキシビションマッチを行うが、「いくつかの条件が揃えば、ローガン・ポール戦の次に必ず日本で試合をする」という。 メイウェザーは、当初2月28日に東京ドームで行われる予定だった格闘技イベント「MEGA2021」に出場予定だったが、新型コロナの影響で大会が延期となった。新型コロナの収束次第だが、9月に「MEGA」開催の計画が練られており、条件が揃えばメイウェザーが9月に日本のリングに再登場する可能性が出てきた。 榊原CEOは4月上旬に渡米。ラスベガス、マイアミ、タンパなどを回ってきた。その間、メイウェザーの自家用ジェットで移動、ラスベガスにある自宅のひとつにも招かれ、総合格闘技団体「UFC」のトップであるダナ・ホワイト氏とも会い、SNS上にメイウェザー、ホワイト氏との3ショット写真を掲載し格闘技ファンの間で話題となった。 「フロリダに行っていた理由はまだオープンには出来ない。ただ(RIZINの)6年目は世界戦略に向けてのアクションを起こしたい。第1弾、第2弾の仕掛けはもう十分にできている。ファンの皆さんにもっとワクワクドキドキしてもらえるものを仕込むために行ってきたというのが現実。またそれは近々に発表できると思う」 榊原CEOは発言に含みを持たせたが、2月28日に「MEGA」に出場予定だったメイウェザーとの会談も今回の渡米目的のひとつ。メイウェザーの「MEGA」への出場契約は、RIZINを通じて行われており、榊原CEOは延期されている「MEGA」への出場計画についての話し合いをしたという。 「メイウェザーは“いつ俺の試合があるんだ?”と。“いつ日本に行ってエキシビションをやれるんだ?”ということを彼としても知りたかった。結局、じれてローガンのオファーを受けた。条件も良かったのでそれを選んだんですが」 メイウェザーは、ショータイムがPPVで放送し、ビッグマネーが動くローガン・ポールとの試合を決めたが、日本の「MEGA」でのエキシビションマッチ出場を気にかけていたという。 ちなみに、このポールとの試合は、当初、2月20日に予定されていた。どちらの話が先に進んでいたかは不明だが、公式発表では2月28日の「MEGA」出場が先だっただけに、やりたい放題のメイウェザーが「金」を最優先させていることだけはハッキリしている。