中国・吉利汽車のプレミアムブランドEV「ZEEKR」が2025年に日本に上陸、アルファード対向車など勝算は?
「X」と「009」の2モデルを導入へ
導入予定モデルを聞くと「X」と「009」の2モデルを明かしてくれた。XはアーキテクチャーをボルボEX30と共通のコンパクトSUVでデザインはボルボと全く異なっている。 そして009はミニバンでアルファードにぶつけてくるEVミニバン。ボルボのEM90と同じモデルでもある。 またレクサスLMと同様に009のエグゼクティブモデル4名乗車の「クワンド」もあるが、日本導入については検討中ということだった。 一方で、日本への導入はないが、他にも007、7X、Mixなどがあり、とても4年前にスタートしたメーカーとは思えないレベルで、開発スピードはZEEKR SPEEDと言われているそうだ。 「ボルボやアルファードはライバルではなく、共に市場を賑わすパートナーと考えています。多様性の国、日本ですから、アルファードのハイブリッドもいいけど009のEVもいいと思ってもらえたら嬉しいです」 なるほど、ニーズの多様性に期待していることがよくわかるコメントだ。そうなるとターゲットユーザーもある程度見えているのではないだろうか。 「想定ユーザーは、プレミアムブランドの所有経験があり、新しいものへの興味がある人を想定しています。 ユーザーフィードバックでは、スポーツが好き、新しいコト、モノが好き、そしていい会社で仕事している人というのが共通データででてくるので、ターゲットを絞って訴求します」 ZEEKRスピードで急成長をつづけるマーズ・チェン氏。 「ですから、日本の市場では台数を求めるよりは、いいやり方で進出してEVの普及やインフラなど不安定な要素を見据えての進出になります。 ブラジルでは2022年EVは数百台でしたが、23年に700%の前年比ということもあるので、興味を持って手をあげてくれる人たちと一緒に広めていきたいと考えています」 非常に余裕があるコメントに聞こえるインタビューだった。マーズ氏は2004年に大学を卒業というから出世もZEEKR スピードでもある。果たして思惑通りにZEEKRが日本のマーケットに馴染むのか上陸を待ちたい。 ■関連情報 https://www.zeekrglobal.com/ 取材・文/高橋アキラ
@DIME編集部