尹大統領の戒厳令談話「血を吐くような心境で訴える」「国会は犯罪者集団の巣窟、体制転覆企んでいる」
【ソウル=小池和樹】韓国の尹錫悦大統領は3日夜、緊急談話を出し、政党活動の禁止や報道機関の活動を制限する「戒厳令」を宣言した。
私は大統領として、血を吐くような心境で国民の皆さんに訴える。
これまで国会は、我が政府発足以来、22件の政府官僚の弾劾(だんがい)訴追を発議し、今年6月の国会発足後も10回目の弾劾を推進中だ。世界のどの国にも前例がないだけでなく、韓国建国以来、全く前例がない状況だ。
国家予算の処理も、国家の本質機能と麻薬犯罪の取り締まり、民生治安維持のためのすべての主要予算を全額削減し、国家の本質機能を損ない、韓国を麻薬天国に、民生治安をパニック状態にした。
このような暴挙は国家財政をもてあそぶことだ。予算さえも政争の手段として利用する「共に民主党」の立法独裁は予算の弾劾さえもちゅうちょしなかった。
国政はまひし、国民のため息は増えている。これは韓国の憲政秩序を踏みにじり、憲法と法律によって建てられた正当な国家機関を妨害するもので、内乱を画策する明らかな反国家的行為だ。
国会は犯罪者集団の巣窟となり、立法独裁を通じて国家の司法行政システムをまひさせ、自由民主主義体制の転覆をたくらんでいる。
私は北朝鮮の共産主義勢力の脅威から韓国を守り、国民の自由と幸福を略奪している悪徳な従北反国家勢力を一挙に粛清し、自由憲法秩序を守るために非常戒厳を宣言する。
私はこれまで悪事を働いた亡国の元凶である反国家勢力を必ず殲滅(せんめつ)する。これは、体制転覆を狙う反国家勢力の蠢動(しゅんどう)から国民の自由と安全、そして国家の持続可能性を保証し、未来世代に正しい国を引き継ぐための必然的な措置だ。
可能な限り早い時間内に反国家勢力を粛清し、国家を正常化させる。戒厳令の宣布により善良な国民に多少の不便があるが、不便を最小化することに力を注ぐ。
このような措置は、韓国の永続性のためにやむを得ないもので、韓国が国際社会で責任と貢献を果たすという対外政策基調には何の変化もない。
私は身命をささげて韓国を守る。私を信じてください。