【テレビマン匿名座談会】令和「最強の報道女子アナ」を決めようじゃないか!
日本テレビの水卜麻美(みうらあさみ)アナ(37)やテレビ朝日の弘中綾香アナ(33)、テレビ東京の相内(あいうち)優香アナ(38)のように、バラエティ番組から局の看板アナが誕生する流れが定着しつつある。だがその一方で、アナウンサーの王道である報道番組で活躍する女子アナが多くいるのもまた事実だ。報道番組を担当する女子アナたちには、ニュース原稿を正確に読む技術や、速報にも冷静に対応する力が求められる。タレント化するアナが増えているなかで、安心して報道番組を任せられる才媛アナは貴重な存在だ。 【画像】「報道女子アナ」実力派&期待の若手がズラリ…!(写真9枚) そこで今回、報道番組に精通するベテランプロデューサーのA氏、中堅ディレクターのB氏、キー局編成担当者のC氏、さらに20年以上報道番組を担当してきた制作会社スタッフのD氏を招いて、令和「最強の報道女子アナ」は誰なのか、徹底討論してもらった。 ◆テレ朝の報道を支えるエース A氏 『グッド!モーニング』や『報道ステーション』など高視聴率のニュース番組を抱えるテレビ朝日の報道は、森山みなみアナ(26)と斎藤ちはるアナ(27)の二人が支えていると言っても過言ではない。今のテレ朝のエースは弘中アナですが、彼女は入社以来報道番組を経験していない。弘中のタレント性はピカイチですが、原稿読みなどアナウンサーとしての技術はそこまで高くない。 B氏 局内で森山アナと斎藤アナはどちらが評価されているんですか? A氏 森山アナですね。小学生から子役として舞台に立っていただけあって、発声がいいとスタッフの間で評判です。彼女が『羽鳥慎一モーニングショー』を担当していた際、羽鳥慎一アナ(53)が「森山アナの原稿読みは内容がスッと頭に入ってくる」と評価していました。森山アナが『モーニングショー』を卒業した際、羽鳥アナがとても残念がっていたのが印象深いです。 「乃木坂46」から鳴り物入りでテレ朝入りした斎藤アナは新人の頃から期待の星。入社式当日に『モーニングショー』で初鳴きを果たす異例の待遇で迎えられました。ただ、局の上層部は斎藤の恋愛体質に頭を悩ませています。斎藤は’21年にTBSのアナウンサーとの交際が報じられ、今年4月にはラグビー日本代表の姫野和樹(30)との熱愛が明らかになった。局は斎藤に新たなスキャンダルが発覚するのを恐れている。報道番組はバラエティと違って、スキャンダルをネタにできませんから……。 C氏 プロ雀士の肩書を持つ林美沙希アナ(34)も実力派ですよ。同期の弘中アナの陰に隠れがちでしたが、”アナウンス力では弘中より林”というのがテレ朝内の共通認識でした。現場ではとにかく真面目で、放送ギリギリまで原稿を読み込むタイプ。ニュース速報が入っても、噛むことなくさらりと読み進めています。ただ、年齢と将来性を考えると、森山アナと斎藤アナに軍配が上がるでしょうか。 ◆ニュース部門に力を入れるTBSと日テレ D氏 かつて”報道のTBS”として鳴らしたTBSもニュース部門には力を入れています。私は『THE TIME‘』に出演する佐々木舞音(まいね)アナ(26)がイチオシです。 B氏 意外ですね。佐々木アナは天然な一面があり、バラエティ向きだという印象がありますが……。 D氏 ふわふわしたキャラは表向きのもの。実はかなりの勉強家です。打ち合わせで少しでもわからないことがあると、納得できるまで質問をやめない。彼女と一緒に仕事をしているスタッフは、「彼女の台本がメモでびっしり埋まっていた」と驚いていました。本人に訊くと、「自分の知らないことがあるのが嫌なんです」とシレッと言っていましたけどね。良い意味で裏表があるんです。ゆるふわキャラのせいで女性スタッフの一部からは”可愛い子ぶっている”なんてやっかみの声があがっていますが、男性局員の人気は絶大。同世代のアナで一番の出世頭と目されています。 A氏 逆に裏表がないのが江藤愛アナ(39)ですよね。彼女と仕事をしたディレクターが、「ADがミスをしてもまったく怒らない女子アナを初めて見た」と言っていました。『ひるおび』や『THE TIME‘』など生放送の担当が多いのは、局の幹部が「江藤なら生でも大丈夫」と信頼を置いているから。カンペの出し忘れや中継映像の乱れにも動じないし、温厚な人柄でスタッフからの信頼も厚い。安住紳一郎アナ(51)が『THE TIME‘』を引き受けるときの条件が、”江藤をつけてくれるなら”だったと聞いています。TBSの報道のホープが佐々木アナだとしたら、大黒柱が江藤アナでしょう。 C氏 テレ朝とTBSに比べて、日テレは報道の若手があまり育っていない印象がありますね。 D氏 日テレは水卜アナが絶対女王として君臨しているから、彼女と比較されて過小評価されがちです。有望株はいますよ。安定感なら市來玲奈(いちきれな)アナ(28)が素晴らしいですね。 市來アナは元「乃木坂46」のメンバーでしたが、アイドル的な要素をなるべく出さないようにとの上層部の指示で報道番組でキャリアを積んだ。それが上手くハマった。原稿読みもほとんど噛まないし、とにかく真面目。休憩中に日本語のアクセント辞典を眺めながら発声の勉強をしている姿を目撃した局員は一人や二人ではない。現在は『ヒルナンデス!』を担当していますが、日テレは将来的に『ZIP!』に起用して朝の顔にすることを検討しています。 B氏 黒田みゆアナ(25)もいいですよ。『DayDay.』で共演しているメインMCの山里亮太(47)も、「若いのに喋りが達者」と評価しています。 A氏 確かにホープだと思います。彼女の明るいキャラが山里の毒を中和している。ただ、番組の放送開始からわずか1ヵ月で、同期のディレクターとの熱愛報道が出てしまった。脇が甘かったと言わざるを得ません。女子アナは人気商売なので、熱愛報道が出ると視聴率が落ちる傾向がある。彼女は将来的に家庭を第一にしたいようで、結婚のタイミングで日テレを辞めるという噂も出ている。局の上層部としてはもちろん反対することはできないので、頭が痛いですね。 ◆女子アナ王国復活を目指すフジ C氏 フジテレビはどうでしょうか? D氏 20代で『めざましテレビ』のメインキャスターを任されている井上清華アナ(29)が筆頭でしょうね。井上アナの就任以来、『めざましテレビ』は同時間帯の年間視聴率1位をキープ。数字を取れることを証明した。局内では後輩の原稿読みの練習に付き合っている姿も目撃されていて、仕事仲間からの信頼も厚い。フジは現在、かつて”女子アナ王国”と呼ばれた威信を取り戻そうとしていて、それを井上アナに託している。 A氏 その井上アナの少し上には、『Live News イット!』を担当している宮司愛海(みやじまなみ)アナ(33)が控えています。 B氏 原稿読みは正確だし、カメラが回っていないところでも表情を緩めずに気を抜かない。プロ意識が高く、打ち合わせでスタッフのリサーチが足りないと「ここはもう少し調べたほうがいいと思います」と指摘する。原稿を読みながらフジテレビの廊下を歩いている宮司アナに遭遇したこともありますよ。スタッフからは「真面目に働きすぎて倒れないか心配になる」という声も上がっています。ただ、10月に結婚を発表したので、これからは仕事をセーブしていくかもしれません。将来性という点では宮司アナよりも井上アナのポイントが高いです。 ◆田中瞳の次は誰だ C氏 テレ東が誇るエース、田中瞳アナ(28)は11月に結婚を発表しましたね。それでもまったく人気が衰える気配がないのはさすがです。 D氏 田中アナも江藤アナと同じように、視聴者とテレビスタッフからの評価が変わらない裏表がないタイプです。当初「知識が乏しいので経済報道には自信がない」と漏らしていたそうですが、合間に経済新聞を読み込むなど勉強を重ねる姿勢が上層部から評価されてきました。森山アナや黒田アナ、井上アナなど、各局のエース級と勝負できるのは、今のテレ東には彼女しかいません。 B氏 テレ東の課題は、田中アナの次が誰か、ということですよね。 D氏 私は中原みなみアナ(25)に注目しています。『BSフジNEWS』に学生キャスターとして約10ヵ月間出演していたので、若いのに場慣れしている。最近は『出没!アド街ック天国』などバラエティ番組への起用が目立ちますが、本人は「報道番組での経験をもう少し積みたい」と漏らしているそうです。生放送のニュース番組で実力を磨けば、”ポスト田中瞳”も夢ではないと思います。 ◆最強の報道女子アナは…… A氏 そろそろナンバーワンの報道女子アナを決めましょうか。私は最初にも話したテレ朝の森山アナを推します。実力や将来性もあるし、局内での評価も高い。久しぶりにテレ朝に王道のアナが現れたという印象があります。 D氏 悩ましいけど、私は井上アナか森山アナですかね。実績はもちろん、二人ともスタッフからの人気が高い。 C氏 その二人なら、森山アナじゃないかな。森山アナは将来的に『報道ステーション』もメインで任されそうですし。 B氏 私も森山アナだと思います。羽鳥アナのお墨付きは、森山アナの強力な後ろ盾になるでしょうね。 討論の結果、現時点での令和「最強の報道女子アナ」は森山アナに決定した。上の表は、4名が話し合い、最終的に決定した報道女子アナベスト10だ。1位の森山アナの下には、井上アナと佐々木アナが続く。もちろん、下位にとどまったアナたちも各局の報道の顔になる可能性を秘めている。 最強の報道女子アナの座を巡る戦いはこれからも続く。 『FRIDAY』2024年12月13・20日合併号より
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