「ミリオン達成でもダメなの?」紅白落選組ファンの悲鳴の一方で浮上したNHKの〝あの事務所推し〟
荒れる落選アイドルグループファン
時は師走。今年もNHK紅白歌合戦が開催される大晦日が近づいてきた。 紅白といえば、毎年物議を醸しているのが出演者の選考基準だ。これまでも長年ヒット曲のない大御所歌手たちが出場し続けたり、反対にヒット実績も認知度も文句なしなのに出場が見送られる歌手がいたり。また昨年は、性加害問題に揺れた旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)所属のタレントが出場ゼロとなり、「所属タレントに罪はないのに」と議論を巻き起こしたことが記憶に新しい。 【彼らが出るなら他のグループが出ても…】紅白出場に「今さら感」が指摘されるあのグループ では、11月に発表されたばかりの今年の出場者についてはどうたったのだろうか? 週刊誌の芸能担当記者に話を聞いてみた。 「今年の最大の炎上点は、昨年に続きSTARTO社所属のタレントが出場ゼロになったこと。これは、紅白サイドが2枠を用意したもののSTARTO社側が4枠を要求し折り合いがつかなかったため、といわれており仕方のないものと思われます。 もう一つの炎上点は、人気ダンス&ボーカルグループ、『INI(アイエヌアイ)』の落選です。INIと聞いて多くの人は『誰?』と思ったかもしれませんが、今年発売のシングルがミリオンを達成した大人気グループなんです。 実は今年、CDの出荷枚数がミリオンを超えたのはたった2アーティスト。今や国民的アイドルグループとなった『Snow Man』と、このINIだけなんです。その実績だけ見ても選ばれて当然と思われたのが、まさかの落選となった。彼らと同じ事務所には先輩グループである『JO1』がいますが、ミリオンを達成していないJO1のほうが選ばれたため、ファンは『ミリオンでダメならどうしたらいいの!?』と荒れています」 しかし音楽事情に詳しいライターたちに取材をおこなってみると、この落選はあながち理不尽とも言えないようだ。 ◆よく見ると選考基準は〝妥当〟なようだが… 「INIはCDこそ売れましたが、それは固定ファンが頑張ったから。Spotifyの登録者数やストリーミングサービスにおける再生数は、JO1のほうが全然上です。また最近までは冠番組も持っておらず、認知度という点でもはるかに及ばない。’21年にレコード大賞を受賞した『Da-iCE』が今年やっと選ばれたことを見ても、紅白は認知度をかなり重視していると思われます。 またデビュー4年目のINIは、今年デビューしていきなり紅白出場を勝ち取った『ME:I(ミーアイ)』ほどの新鮮さもない。そういった条件を考えると、『おかしい』と言うほどではないと思います。でも今のまま活躍し続ければ、おそらく来年は選ばれるのではないでしょうか」(音楽ライター) つまり、今年の紅白の選考基準はかなり“妥当”ということのようだ。そこで……だ。「それだけに不自然さが目立つのが、HYBE所属グループの出場の多さ」という声が多数耳に入ってきたのである。 「毎年紅白は、何枠かを韓国のK-POPグループに提供しています。昨年は5組が出場。今年も4組が選ばれたのですが、これが何と、そのうち3組がHYBEという同じレーベル傘下の事務所に所属するグループなんです」(別の音楽ライター) しかも選考の妥当性も、首をかしげるところが多いという。 ◆『ILLIT』はまだわかるけど… 「今年デビューしたガールズグループの『ILLIT(アイリット)』は、デビュー曲のストリーミング再生回数があっという間に1億回を突破。日本でも大バズリしたので、この選出は分かります。 しかし、同じくガールズグループの『LE SSERAFIM』は、デビュー3年目。人気が落ちこそしていないものの新鮮味は薄く、今年日本で目立った活動もしていない。彼女たちを選ぶなら、SNSで大バズリし、今飛ぶ鳥を落とす勢いの日本のアイドルグループ、『FRUITS ZIPPER』を選んだほうが面白かったのでは? と思います。 また男性グループの『TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)』も、日本デビューは’20年で今さら感が強い。人気度を見ても、同じかそれより上のグループはたくさんいるので、わざわざ彼らを出す理由は見つけにくい。それこそ、INIが出場するほうが妥当なのでは? という印象です」(アイドル事情に詳しいインタビューライター) 日本のグループにはフェアな選考をおこないながら、なぜ紅白は韓国枠に対してだけ、こうも露骨なHYBE推しを敢行したのか……? 「K-POPファンなら誰もが知っていることですが、HYBEといえば、あの世界的大ヒットグループ、『BTS』が所属している事務所です。今は兵役に行っているメンバーもいて活動休止となっていますが、’25年には全員が兵役を終える。つまり、来年には活動を再開するかもしれないということ。 そんなBTSが万が一、紅白に出場したら、間違いなく大きな話題になるでしょう。今回のHYBE推しは、『ということで来年よろしくね』というNHK側からのラブコールかもしれません。個人的には、実現する可能性は低いと思っていますが……」(テレビ誌編集者) 片思いが実るか、フラれるか。真相は1年後にハッキリするだろう。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://x.com/FRIDAY_twit
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