2区は3人が区間記録更新、平林や篠原が目立たないほどのハイレベルな戦い…早大ОB武井隆次さんが解説
国学院大の平林清澄(4年)は、同グループ内の留学生や、前を走る篠原やエティーリをも使って走っていたが、出雲や全日本が良かっただけに、それに比べて平林らしさが感じられなかった。昨年は1区で遅れてたすきをもらった2区だったが、今年はいいところでたすきをもらってモチベーションは高かったはず。2区は自身で、あまり相性が良くないのだろうか。国学院大は5区の山登りが他校に比べて未知であるだけに、3、4区順位を上げておきたい。
鶴見中継所を出て、2位で飛び出した早稲田大・山口は昨年も走っているからコースを知っていたとは思うが、少し飛ばし過ぎで、順位を落としてしまった。
たけい・りゅうじ 1971年生まれ。東京・国学院久我山高で高校初の5000メートル13分台をマーク。早大時代は箱根駅伝で4年連続区間賞(1区、1区、7区、4区)、うち3度が区間新記録で、同期の花田勝彦、櫛部静二と並び「三羽がらす」と呼ばれた。卒業後はエスビー食品で2002年びわ湖毎日マラソンを2時間8分35秒で優勝。02年アジア大会男子マラソン銅メダル。引退後はエスビー食品のコーチ、監督を歴任。現在は「したまちアスリートクラブ」の監督として小、中学生を中心とした後進ランナーの指導にあたっている。