3度目「大阪都構想」「2回ペケって言ってる」と市民困惑 大阪維代表戦で熱く語り圧勝の吉村代表
20日、こうした過去の発言と矛盾していないか、問われると…。 【大阪維新の会 吉村洋文代表】「当然、それ(3度目の挑戦)をするのであれば、民主的なプロセスが必要だと思ってますし、現時点で3度目の挑戦をすると宣言したものではない。だから、前回の話と変わっているところはない」 「ただちに3度目の住民投票を行う」と宣言したわけではないと釈明した上で、何らかの「民主的プロセス」で民意が得られれば、将来的に住民投票に踏み切る可能性を示しました。
また大阪維新の会の横山英幸代表代行は20日、「あくまで党内の話だ」とした上で、次のように述べました。 【大阪維新の会 横山英幸代表代行】「新たなビジョンを掲げた方が党の代表になったので、それに基づいて党が動くのは自然な手続き。大阪府知事・市長として動いているわけではない」
また都構想の発起人である、この人は…。 【維新の創設者 橋下徹さん】「政治は1回駄目になったことで、終わりというわけではない。何度もチャレンジするのが政治。政治は状況によって、必要になれば、否決されても挑戦するのが政治なので、しっかり議論を踏まえて進めていってほしい」
■都構想で協力の公明党「3回目は難しい」 「市民を切る改革」と批判の声
一方、2度目の住民投票には、賛成の立場で臨んだ公明党は…。 【公明党大阪府議団 肥後洋一朗幹事長】「3回目は非常に難しいと思いますね。2回目の時にこれが最後ということで、私たちも臨みましたし」 都構想で協力したにも関わらず、10月の衆院選では一転、維新に対抗馬を立てられ、大阪で全敗した公明党。 維新との対決姿勢を強める中で、別の市議からは、こんな声も… 【公明党の大阪市議】「万博も来年終わるし、維新は何か看板がないともたないのでは?そのために大阪市を利用しようとしている。身を切る改革というくせに、またお金と労力のかかる3度目の都構想をやるなんて、市民を切る改革や」
■「2回ペケって言ってる」「同じなら反対」街の人は3度目の都構想に何を思う
3度目の都構想に意欲をしめした吉村さんですが、街の人はどう思っているのでしょうか? 【大阪市民】「もってのほかちゃう?」 (Q.反対ですか?)「民意が2回ペケって言っている。それをあえて何のために」 【吹田市民】「新しい取り組みをしていること自体がいいこと。ぜひ進めてもらいたい」 【吹田市民】「(住民投票の費用は)大きなお金を使うことになるけど、もう1回やって、いい未来を作るお金に変えていってほしい」 【大阪市民】「同じだったら正直、いま不自由はないので、また反対かな。ただ新たに色々出してきて、納得がいって、あなたに任せるとなったら賛成する」 3度目の正直にむけて動き出した大阪都構想。 市民の理解を得ることはできるのでしょうか。