【eスポーツの裏側】誰もが挑戦できる『オーバーウォッチ』「OWCS」が創る多様性とeスポーツの未来とはーキーマンインタビュー
――日本の『オーバーウォッチ 2』競技シーンをどのように盛り上げたいと考えていますか。新規層のプレイヤーや観戦者に向けた施策などがあれば教えてください。
ベイリーやはりTwitchやYouTubeへのドロップシステムです。「◯◯時間視聴するとゲーム内でスキンやグッズがもらえる」といった形で「OWCS」の大会の視聴者を増やしながらも、ゲーマーの方にも楽しんでもらえるような施策を作っていきたいです。競技シーンを視聴することで、今までは観戦勢だったユーザーが「面白そうだから自分もゲームをプレイしてみよう」と『オーバーウォッチ』のユーザーになってくれる可能性もあると思いますし、他人のプレイヤーの上手なプレーを見て、それを自分のプレーにも反映させて、そしてプレイが向上する……といったサイクルも生まれてくると思います。欧米のFACEITではランク毎に分かれているので自分のプレイの良し悪しに対して何も怖がることなく大会に参加することができるようになっています。
クレイグ日本については韓国のサーキットも日本語に翻訳して配信をしています。韓国サーキットで活躍しているZETA DIVISIONとCrazy Raccoonの2チームもありますし、日本のファンとも積極的に交流をしようとしているので、日本での注目度がさらに上がってくれるといいなと思います。また「STAGE:0(ステージゼロ)」の高校生大会で優勝したチームを「OWCS」の総当たり戦に組み込んだことも初の試みでした。それ以外にも「みんなのe運動会」やWDG JAPANのように日本コミュニティと協力しながら毎月オフラインイベントを開催できるように草の根活動も進めています。そういった活動から新しいプレイヤーやファンを増やしていければと思っています。
――最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。
ベイリー日本のファンのみなさまは、本当に熱量が高いと感じています。見ている私たちを鼓舞しているように感じます。日本のファンの熱気は欧米でも話題になるほどです。「OWCS」の度に日本チームが参加してくれて本当に光栄だなと思っています。次回の「OWCS ASIA」であなたの推しチームが勝ち残ることを祈っています。GOOD LUCK!そしてなによりも『オーバーウォッチ』のファンでいてくれて本当にありがとうございます。
クレイグ「OWCS」の日本が開催されることによって、日本のファンのみなさま・コミュニティから本当にとてつもない量のエネルギーを頂きました。プレイヤー、配信者、コミュニティからそれぞれ本当に素晴らしい物語がどんどん出てきているので「OWCS」を誇りに思っています。日本は「OWCS」のシステムの中で最も成功しているリージョンのひとつではないかと思っているのでコミュニティのみなさん、本当にありがとうございます。これから先、今回のステージ2の終わりから来年に向けてより良くしていきたいと思っています。日本から「OWCS」の頂点に辿り着ける人たちが出てきてくれることを期待しています。
Game*Spark 森 元行
【関連記事】
- 【eスポーツの裏側】テレビが切り開くeスポーツの未来:テレ東 キーマンに聞く「STAGE:0」の挑戦と展望
- 毎日1億人以上が熱狂するMOBA『Honor of Kings』eスポーツ責任者に訊く―グローバル展開と地域特化戦略とは【eスポーツの裏側】
- 【eスポーツの裏側】「FPSだけがeスポーツではない」元祖リズムゲーム『beatmania』プロリーグ運営者が語るーコナミアミューズメント担当者インタビュー
- 【eスポーツの裏側】“eスポーツ先進自治体”茨城県が見据える未来像―産業政策課担当者インタビュー
- 超解像度技術いらないよね…?『Vampire Survivors』まさかのPS5 Pro対応を示唆、今夜10月21日20時より謎の映像プレミア公開