【eスポーツの裏側】誰もが挑戦できる『オーバーウォッチ』「OWCS」が創る多様性とeスポーツの未来とはーキーマンインタビュー
ベイリーまずはどのリージョンに関しても「多くのプレイヤーに参加して欲しい」という想いが第一にあります。『オーバーウォッチ』のeスポーツシーンに何らかの形で触れていただきたいです。参加したい人が参加できる環境をきちんと作っていくことが第一優先になっています。『オーバーウォッチリーグ』からシフトするにあたり「今も『オーバーウォッチ』のeスポーツは健在で、より遊びやすくなり、参加しやすくなった」ということをきちんと発信をして、ユーザーのみなさんとのエンゲージメントをもっと強固なものにしていきたいです。
クレイグ日本も間口を広くして「チームを組めれば誰でも参加ができる」という形で予選に参加してくれるユーザーの数を増やしたいですし、カジュアルなユーザーの方にも気軽に大会に参加してもらって楽しんでもらえるような機会を作っていきたいと考えています。極端な話、友達4人とチームを作って「てっぺんを目指そう!」という簡単な方式にしたことによって、『オーバーウォッチ』の休眠ユーザーや元プロリーガーが戻りやすい環境にもなっているのかなと思います。
ベイリー欧米の元リーガーの方も新しいシステムの中で楽しんでくれていて『オーバーウォッチ』をいろいろなゲーマーの方がまたプレイしてくれていることを実感しています。「コンテンダーズ」や『オーバーウォッチ』リーグ時代に比べると、今の方が競技シーンに戻ってきやすい環境にはなっています。
クレイグ昔はプロチームと契約しないと競技シーンに入れない形だったのですが、現在は障壁なく人を集めれば大会に参加することができます。特に日本に関しては、今までのシステムより断然アクセスがしやすくなっていると思います。日本専用のサブリージョンを作り、日本人のスタッフが運営して、日本語が通じる環境での大会ということで言語の壁がなくなったことで、参加のハードルはかなり下げられたと思います。
ベイリー欧米の場合、一番の違いは□機会□が増えた、ということです。昔のリーグ制の時は「リーグのチーム」か「コンテンダーズのチーム」と契約ができなかったら、長期間競技シーンに関われないような形になってしまっていたのですが、現在は機会が増えましたし参加できる試合数も増えましたので「いつでも大会に参加できるよ」という形に近づいていると思います。FACEITリーグや大学サーキットなどいろいろな戦える場所を用意していますので「プロチーム/コンテンダーズのチームと契約できなかったら、一年間は何もない」といった時代から比べると、選択肢も大会も多いので競技シーン全体が向上されていると思います。
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