能登半島地震で被災しヘリコプターで運ばれ金沢で出産した母子のその後…たくましく生きる家族の物語
久しぶりに父と会える…野球でつながる父子の絆
謙心さんが所属する、少年野球チーム、輪島フェニックスは、輪島市内4つのチームが集まった合同チームだ。多くの子どもが輪島市を離れる中、フェニックスは不死鳥のごとく、グラウンドに再び立っていた。 試合会場には、父の亮介さんの姿があった。家族みんなで謙心さんの応援だ。亮介さんは、「一生懸命楽しそうにやっているので、いいですね」と目を細める。 県大会1回戦、相手は、小松市の「せたにヤンキース」相手のミスなどもあり、輪島フェニックスは幸先良く、初回に先制。さらに3塁にランナーを置いて打席には謙心さん。 ここは大きな当たりだったが、打ち取られフライでアウト。ところが、相手のミスに救われ追加点を重ねる事ができた。幸先良く先制したフェニックスだったが、相手の反撃にあいピッチャー交代。謙心さんがマウンドに上がった。 「四番ピッチャー・谷内さん」 この大事な局面を見事三振で斬ってとった謙心さん。でも、応援団長の日菜羽ちゃんは…お疲れの様子だった。 結局、試合はヤンキースに逆転され、7対8で悔しい敗戦となった。 「気を付け、礼!ありがとうございました!」 謙心さんは「お母さんとかお父さんに、勝利を見せられなかったのがとても悔しいです」と残念そうだ。それでも未有さんは、「たくましくなりましたね」と笑顔だった。この悔しさをバネに、今後も野球を頑張ることを誓う謙心さんだった。 あれから3カ月、稲垣アナが学校を訪ねた。「謙心さんは何があったら頑張れる?」と聞くと、謙心さんは、「みんなと一緒に野球をしたり普通に学校生活を送れたら」と答えていた。 稲垣アナ: 家族って、どんな存在? 謙心さん: 一番尊敬できる存在
「10年後は孫がいるかも…」笑顔あふれる家庭に
10年後、家族の未来をどのように想像するか未有さんに訪ねてみた。 未有さんは「10年後になると日菜羽は10歳、上の子は23、24歳なので、私もしかしたら孫がいるんじゃないかという期待もあるんですけど…。(日菜羽には)若いおばちゃんとしてまた面倒を見るんじゃないかなと、ちょっと期待しながら…私の楽しみでもあります」と答えていた。 稲垣アナ: その時にはまた笑顔あふれるご家族で…」 未有さん: また家族が増えているかもしれないですね… (石川テレビ)
石川テレビ