大仁田厚、12・8で激突の西村修相手に本気ファイト宣言「手加減したら失礼」…青木真也には「帰ってこれるのかな?」
今年、レスラーデビュー50周年を迎えた「邪道」大仁田厚(67)が8日、横浜・鶴見青果市場の爆破アリーナで開催されるFMWE年内最終戦「TO DO IS TO BE」大会に向け、気合を入れた。 メインイベントの「原点回帰」ノーロープ有刺鉄線+ジャイアント電流爆破バット時間無制限1本勝負で「盟友」雷神矢口(怪獣プロレス)、FMW時代の「最後の付き人」マンモス佐々木(プロレスリングFREEDOMS)と組んで、「無我軍」の西村修、竹村克司、青木真也組と対戦する「邪道」。 ステージ4の食道がんと闘う西村は10月末には脳に転移した脳腫瘍除去のため10月下旬に開頭手術を受けた。術後わずか41日でのリング復帰に医療関係者からの反対の声も上がる中での強行出場となるが、大仁田は「西村さんはちゃんとトレーニングしてるみたいだから。本人が試合を目標に頑張ってるんだからさ。生きる力イコールプロレスが好きだってこと。客席の人たちにも人間の生きる力を感じてもらいたい」ときっぱり。 西村への電流爆破バットでの殴打もまったく躊躇(ちゅうちょ)しないとした上で「リングに上がってくる限りは容赦しない。逆に手加減したら失礼にあたる。相手が命がけでリングに上がってくるわけだから」と続けた。 また、当初、西村のパートナーとして藤波辰爾招聘に動いていた大仁田だが、「藤波さんの返事がまったくなかったのであきらめた」とポツリ。Xとしていた第三の男として急きょ参戦が決まったのが、格闘家の青木真也だった。 「無我の源流をたどると、青木選手に行き着いたからオファーした。受けてくれたのは、青木選手にも西村さんをどうにかしてヘルプしたいという思いがあるのでは」と推測した「邪道」。 「バカサバイバー」として各団体で激闘を展開中の青木は大会前日の7日にタイ・バンコクでの格闘技イベント「ONE Fight Night26」に出場。柔術家・コール・アバテ(米国)とのグラップリング戦を終え、同日の深夜便で緊急帰国する強行スケジュールとなる。 大仁田は「青木選手、帰ってこれるのかな? まあ、無事に帰ってくることを願うばかりです。間に合えばいいなと思ってます」と願った。 大仁田自身、11月24日のFMWE大阪大会で負った左手関節部挫傷のため、全治3週間と診断された身。大ケガ後、わずか2週間での強行出場となる。 電流爆破に命をかける67歳は「患部はだいぶ良くなっているけど、プロテクターは必要な状態。固めて出るけど、青木選手は左手を狙ってくるだろうね。でも、それがプロレスだから」と不敵に笑うと今年最後の大一番をにらんでいた。(中村 健吾) ◆FMWE「TO DO IS TO BE」大会全カード ▽タッグマッチ15分1本勝負 工事現場の親父、BONITA―パンディータ、FMWEショッカー ▽ミックスドタッグマッチ20分1本勝負 リッキー・フジ、寧々∞D.a.i―ミス・モンゴル、魔苦・怒鳴門 ▽スリーウェイダンス20分1本勝負 谷口裕一―佐野直―ドRaえもん ▽ミックスドタッグマッチ20分1本勝負 怨霊、ラム会長―X、XX ▽ファイヤーデスマッチ 30分1本勝負 ミスター・ポーゴ、モンスター・レザー―長谷川一孝、櫻井匠 ▽「原点回帰」ノーロープ有刺鉄線+ジャイアント電流爆破バット 時間無制限1本勝負 「邪道軍」大仁田厚、雷神矢口、マンモス佐々木―「無我軍」西村修、竹村克司、青木真也
報知新聞社