【ハイライト動画あり】東芝ブレイブルーパス東京が充実6トライ。三重ホンダヒートも鮮烈アタック。ジャパンラグビーリーグワン第5節
序盤に鮮烈な印象を与えたのは、開幕4連敗を喫している三重ホンダヒートのアタックではなかったか。 【第5節ハイライト動画】東芝ブレイブルーパス東京 vs. 三重ホンダヒート
「試合を追うことに少しずつチームが成長しています」(ホンダヒート、FL古田凌主将)
先制トライは開幕4連勝の東芝ブレイブルーパス東京。開始2分でモールからモメンタムを作り、後手に回った相手守備をWTB濱田将暉が切り裂いた。
が、ここからホンダヒートがブレイブルーパスを脅かす。
全員オプションともいうべき複層的アタックで相手を攪乱。機敏なSH根塚聖冴が高速テンポを刻み、ブレイブルーパスのタックル精度が甘くなる。
「相手がいろんなアタックをしてくるチームだと想定はしていましたが、やられてしまったシーンがありました」(ブレイブルーパス、SOリッチー・モウンガ)
ハンドリングミスでのトライキャンセルもあった後、前半14分、SO呉洸太がデコイで生まれた間隙を突破。今季初出場の元オーストラリア代表トム・バンクスが今季1本目を奪った。
しかしトッド・ブラックアダーHC体制が5季目を迎えるブレイブルーパスは充実していた。
連携力は高く、課題だった規律は改善傾向。前節に続いてペナルティは少なく、この日の前半ペナルティ数はわずか「1」。
さらにHO原田衛やPR木村星南、FL佐々木剛ら若手も成長。ここにチームマンである新加入のNZ代表ビッグネーム(FLシャノン・フリゼル、SOリッチー・モウンガ)が噛み合う。
前半22分には日本代表LOワーナー・ディアンズが、フィジカルバトルの勝利からチーム2本目を奪う。しかしフィジカル一辺倒ではなかった。
前半33分にはリンクプレーも巧みなFLフリゼルを囮として右展開。FL佐々木が捨て身のパスでCTBセタ・タマニバルのチーム3本目をアシストする。9フェーズ目で複雑なサインプレーを決めてみせた。
21点リード(26-5)で迎えた後半。
この日は「今季チャンスがなかった選手にゲームタイムを与えかった」(ブラックアダーHC)という理由で、前節から先発5名変更。PR小鍜治悠太、LOスティーンカンプ、リザーブではニコラス・マクカランらが今季初出場だった。